第16回 おしゃぶりの使い方について
3月に入りやっと寒さもゆるみ、早朝のお弁当づくりが楽になりました。インフルエンザの予防注射と青汁のせいか今年の冬もなんとか乗り切れた様です。
我が家には女の子がいないのですが、この時期になるとささやかではありますが廊下の飾りだなにさもない雛人形を飾っています。毎年これを出すたび故郷にいる母を想い出します。
新生児訪問でも2月ぐらいから産まれた女の子には「桃花」「桃子」「桜子」ちゃんなど春らしい名前が気のせいか多いような気がします。
個人的には古風な名前のほうが私は好きなのですが(年をとったからかな?)なにはともあれ冬から春へ季節が移り変る日々を肌で感じられる子育てをしていきたいですね。
![]() |
![]() |
![]() |
クリックで拡大表示します
今回は「おしゃぶり」の特集です。
今では出産する産院で退院グッズ一式の中に「おしゃぶり」が入っていることもめずらしくありません。
訪問などに行くと、産まれてすぐから使わなくてはいけないものなのかたびたび相談を受けます。
ベビー用品会社、ピジョンが数年前2歳以下でおしゃぶりの所有率をしらべた結果56%で年々増加している傾向にあるという調査があります。
購入動機やメーカー側は「寝かしつける」「あごを鍛える」「鼻呼吸が出来る」などがあり、おしゃぶりへの抵抗は減ってきたように思います。ここ数年の新しいおしゃぶりはドイツのメーカーの製品で「ヌーク」というもので哺乳瓶の乳首にもあるのでご存知の方は多いかと思います。これは吸いつくと口の中で母親の乳首に似た形になりあごや頬の筋肉の発達を無理なく手助けすると言うものです。生後2~3ヶ月になると手足を自由に動かせるようになる頃、指しゃぶりをするのを見て与えたり、お腹は一杯なのに泣いてしまうので与えるというママが多いようです。
前者は次への段階、離乳食の準備で手を口に持ってくるという練習をしているので「食欲の欲求が出てきて練習しているんだわ」と思ってもらえるといいと思います。
しかし保健センターでは1才6ヶ月になると体重などの発育健診の他、歯科検診があるのですがおしゃぶりを使っている子に前歯が前に突出している子が最近多いように感じます。前に出ている程度はおしゃぶりを使う頻度やまだ哺乳瓶を使用しているなどにも影響がありますが、歯科衛生士さんに伺っても同様な意見です。
小児歯科学会でも乳幼児の歯や歯茎は継続的な力の影響を受け安く、1才すぎの指しゃぶりを長く続けると上の前歯を内側から押し出して口周辺の筋肉のバランスを崩し、歯の位置を変えやすいという見解です。
詳しくは多摩デンタルインフォメーションhttp://www.pluto.dti.ne.jp/~tomisawa/index.htmlの小児歯科情報の指しゃぶりの記事をご参照ください。
助産婦としての私の考えはあごの筋肉を鍛えるのは、「おっぱいをしっかり飲ませる事」やたとえミルクの子でも「噛む力をつけさせる離乳食」をすればあごの筋肉も発達すると考えます。
りんご、するめ、おしゃぶり昆布などを歯固めがわりにかませたり、お野菜でも根菜類中心で離乳食の献立にしたりと応用の幅は広がっていくでしょう。おしゃぶりでなければあごの筋肉が鍛えられない事は全然ありませんのでまず生活の基本のスタイルを見直してみると、「なんだ昔からやっていた事に変わりない」という事になります。
結局今、昔から言い伝えられていた事が伝わりにくい状況にある家庭環境にあるんだと思ってしまいます。
あと授乳のあとにすぐおしゃぶりをくわえさせたり、ぐずって泣いていないのに与える事にも若干の抵抗があります。
赤ちゃんは「泣く」という行動でママにあるサインを出している事も少なくありません。あと「あ~」とか「う~」とかいうなん語の形成にも口にたえず物が入っているという状況では発声する機会が失われてしまうと思います。
私は恒常的に与えるのではなく、公共の場に出るときやここでは泣かせたくない時、寝ぐずりがひどい時など今一度与え方を考えて使用して欲しいと思います。
使う事は簡単ですが、いつやめるべきか迷うママも多い様ですし、おしゃぶりの断乳も結構年齢がいってしまうと大変です。なぜ泣いているのか、なぜぐずるのかを考えて与えてあげるのが大切でしょう。

◆プロフィール
東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/















