第22回 授乳中のママの薬
9月に入り、やっと新学期!ですね。皆さんはどのようにこの夏を過ごしましたか?この夏は中国の野菜の農薬問題、0157、新生児院内感染などまたまたハム業界にも色々問題が、、、一体今の時代なにを信じたらいいのかわからない昨今です。結局は母親がアンテナを張って、自分の子は自分で守る時代なのかもしれません。安心、安全といえる領域が脅かされている危機感を感じます。少し暗い話になってしまいましたが、もし私がこの時代に赤ちゃんを育てて離乳食を与えている自分を想像した時、かなりナーバスになってしまうかな~?とふっと感じました。すべて無農薬、有機野菜の素材を与えられるわけではないけれども、生産者の顔が見えるものを与えたいからです。かくゆう私も子供が出来る前は白砂糖大好き、精製している小麦粉大好きでした。きび砂糖、三温糖、全粒粉、など存在も知るわけもありませんでした。子供が生まれ、離乳食が始まると調味料やだしまで神経がいくようになったのが懐かしく思い出されます。こんな時、今月はご紹介したい本が2冊あります。
まず「乳幼児のための安全な食事~オーガニックガイド」です。これはイギリスのオーガニックのパイオニア的存在のリジー、ヴァン著の本なのですが、レシピのみならずオーガニックがなぜ赤ちゃんに大切な理由や食品を選ぶポイント、アレルギーや健康問題までが記載されています。かといってベジタリアンを推奨している訳でもなく(お肉料理も登場する)幼稚園時代にまでのレシピが登場します。ただしイギリスの本なのですべて洋風なメニューですが、日本の欧米化している食卓においても応用出来るヒントが沢山入っています。
あとの1冊は「ベビーヨーガ」です。ベビーマッサージの応用編といった所でしょうか?洋服をきたままでもオイルをつけなくても出来るヨーガ体操がいくつか載っています。日本マタニティヨーガ協会の講師でいらっしゃる九島医師が監修されており、折りにふれてコメントが入っているため安全でお勧めしたい本です。私も今ヨガの先生とトレーニング中です。どちらも産調出版http://www.gaiajapan.co.jp発刊です。
育児相談をする上で必ず聞かれるのが今回の本題です。授乳中だからと言って風邪を引いても全く薬を飲まず、かえってこじらせてしまい肺炎になり入院。
結局、断乳せざるを得なかったという事もよく耳にします。あととかくお医者さんは「心配なら母乳をこの期間止めましょう」と言いますが完全母乳や分泌がよいママにとってこれが本当に大変なのです。


- *市販薬の成分と母乳への移行について*
- どの薬にも言える事ですが、なんでも授乳後に飲む習慣をつけましょう。
内服薬は飲んで早いものだと30分で血中に出てきます。次の授乳まで3時間あけばより安全と言えます。(余談ですがアルコールもそうです)
| 風邪薬 | 総合感冒薬にはアセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン、塩化リゾチーム、などが配合されています。咳止めなども3~4日の服用なら特に問題ありません。漢方の葛根湯ならもっと安心ですね。 |
| 解熱鎮痛剤 | 生理痛や頭痛の時に飲む薬(バッファリン、セデスなど)にはイブプロフェン、アセトアミノフェン、アンチピリン、エテンザミドが代表的な成分です。いずれも頓服などの数回程度の服用なら母乳への影響はありません。 |
| 抗アレルギー剤 | よく含まれる成分はクロルフェラミン、塩酸ジフェンヒドラミンなどがあります。いずれも母乳には問題ありませんが、花粉症やアトピーで長期に服用する場合はDrに相談しましょう。 |
| 胃腸薬、便秘薬 | ロートエキスなど胃液の分泌を抑える働きのあるものは母乳の分泌を若干抑える働きがあるため常用は避けます。他のものは直接胃や腸に働くものがほとんどなので、母乳の影響はありません。 |
| 母乳を止めてミルクにしなければいけない薬 | 抗がん剤、免疫抑制剤、向精神薬、催眠鎮痛薬、筋弛緩剤、自律神経剤、高脂血症治療剤、利尿剤、 脂溶性ビタミン剤(ビタミンA,D,E,K) *脂溶性のビタミンは取り過ぎると体内に蓄積されますので、吐き気や下痢の症状が表れます。ビタミンも母乳に移行しますので、栄養補助食品を摂っている人は成分をよく確かめましょう。 |
| 主治医に相談して母乳を継続するか決める薬 | ホルモン剤(抗甲状腺薬など)、抗けいれん剤、抗ヒスタミン、降圧剤、血管拡張剤、喘息の薬、消化性潰瘍治療薬、痛風治療薬、糖尿病治療薬など抗生剤(エリスロマイシン、リファンピシン)、抗菌薬(サルファ剤) |
慢性疾患のために母乳をあきらめざるを得ない人も数多くいます。でもママが元気でいられないと赤ちゃんを育てる事もむずかしいですよね。今はミルクも限りなく母乳に近い成分になってきています。あまり心配しすぎないで主治医の先生と相談してしっかり病気も治すことも大事です。あと近所にある調剤薬局やドラッグストアーの薬剤師さんに色々伺ってみるのもよいかもしれませんね。あと授乳中に歯の治療をする人が意外に多いようです。抜歯の時の局所麻酔などもごく微量で、あくまでも身体の一部分にしか作用しないものなので大丈夫です。抗生剤(化膿止め)も3~4日の服用なら大丈夫です。ただし長期に飲む場合は主治医の先生に授乳中である事を伝えましょう。

◆プロフィール
東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/












