HERBAL MAGAZINE マガジン

第24回 赤ちゃんの便秘

今月のテーマは「ザ、ベンピ」です。赤ちゃんを持つお母さんなら一度は経験した事があるでしょう。おおまかに離乳食が始まる前のねんねちゃんの時期と離乳食後の時期に分けられます。後者は寝返りやハイハイなどの運動量も増える時期でもありますし、食事の工夫でなんとか解決できるようです。
今回のこのコラムでは主にねんねちゃんの時期の便秘を主にアドバイス出来ればと思います。
新生児訪問でも「最初は1日7~8回のウンチだったのが、1~2ヶ月頃から2~3日に1回しか出なくてお腹が張って苦しそうなんです」とママのほうも苦しそうな表情で訴えます。人によって原因はさまざまですが、1、運動量の低下 2、ミルクを足し始めた時など母乳栄養から混合栄養に変わった時 が多いようです。1日何回もオムツを替えるママにとっては、いわばウンチが赤ちゃんの健康のバロメーターなのです。半日出ないぐらいでも心配になるママもいる程です。長い赤ちゃんで1週間、10日空いてしまったという子もいます。腹部膨門感(お腹の皮が張った感じ)がなく機嫌もよく、ミルクの飲みがいつもどおりであればあまり心配いりませんし、小児科を受診しても浣腸をして終わりです。でもそうするとまた間が空いてしまい、最悪浣腸をしないと便が出なくなるという事も稀にあります。

*手当て*
1.マッサージ
お風呂で身体を洗う時に石鹸をつけ、お腹を時計周りにマッサージします。(通称 のの字マッサージ)
その時は指でお腹を強く押さないように、手のひら全体を使い優しくストロークします。
あとはベビーマッサージの要領でキャリアオイルをつけ、のの字マッサージや両脇のウエストを手のひらで臍の中心に向いたぐり寄せるようにマッサージします。ガスが溜まり苦しそうにしている時はキャリアオイル20mlに対して2滴のペパーミントやローマンカモマイルを加えマッサージしてみると鎮痙作用で楽になります。ただし精油を使う場合は3ヶ月過ぎてからにしましょう。3ヶ月未満はアーモンドオイルなどのキャリアオイルのみにします。
2.赤ちゃん体操



オムツを替える時やお風呂上りに自転車のペダルをこぐまねをしたり膝を持ち股関節を動かす運動をする。(膝でハートを描くように)生後すぐでも出来ます。意外と手や足を自分で動かしますが、最初は寝たきりに近い状態なので積極的にしてあげて下さい。
片足を伸ばし、反対足をクロスさせウエストの外腹斜筋を使う運動をする。(クロス運動)これは大人のストレッチの要領です。
起きている時は腹ばいにして、背筋や腹筋を鍛えましょう。腹ばい運動だけでずいぶん出るようになった赤ちゃんもいます。
3.肛門刺激(綿棒浣腸)
これはよくご存知の人は多いと思います。綿棒にオイル(ベビーオイルやワセリンなど)をつけて肛門に入れ刺激をします。昔はちりがみで作る「こより浣腸」とも言われていました。
ここでは注意点が2点あります。赤ちゃん用の綿棒だと細すぎて刺激になりにくいのと、入れる方向によっては痛いものなので、なるべく大人用の綿棒を使い軽くほぐしてオイルをつけ使用します。あとは綿棒の膨らんでいる所を全部入れてよいので、ゆっくり入れたり出したりすると出やすいようです。
ただこれもあまりやりすぎると習慣性があるので、マッサージ、体操、糖水をやって出ない時にトライしてみましょう。
4.糖水、マルツエキスの服用 
マルツエキス

生後1~2ヶ月ならまず10%の糖水をあげてみましょう。作り方は6gのコーヒーのスティックシュガーをまず哺乳瓶に入れ、60mlになるまで湯冷ましを加えます。これを1日1回あげてみます。便秘だからと言って1日2~3回あげると血糖値も上がり甘いもの好きになってしまうので1回にとどめておきます。
マルツエキスは麦芽糖の発酵作用で腸の蠕動(ぜんどう)運動をおだやかに促進します。水あめのようなものでこれも規定の湯ざましで薄めて使用します。和光堂から発売されていて、最近はこのようなスティックタイプも出ています。

5.プルーンの果汁やマッシュ

プルーン
マッシュ

3ヶ月頃になっていればベビーフード(以下B.F)からも粉末の果汁が出ています。
しかしあまり需要が多くないため、最近ではあまり店頭に置いてない様です。

コンビニやスーパー、ドラックストアーなどでプルーン果汁100%の缶が売っています。
これを哺乳瓶に10ml入れ30mlになるまで湯冷ましを入れ飲ませます。この量で出なければ倍の量で(果汁が20mlで湯冷ましが40ml)与えてみます。大体はこれで出る様です。
4~5ヶ月になっていればガーバーからプルーンを煮てすりおろしたマッシュ(スターティングフード)が出ています。
これをそのままあげたりパン粥などに混ぜてあげたりするとする~んとウンチが出てくれます。

ミヤリサンアイジあと便秘と下痢を繰り返したり腸の具合がいつもよくない赤ちゃんは「ミヤリサンアイジ」という整腸剤があります。デリケートな赤ちゃんは常備しておいてもよいでしょう。
あとママが母乳を与えていて、食事が動物性蛋白質が多い食事(例:お肉や洋食中心のメニュー)だと赤ちゃんが便秘になりやすいようです。あとママに強いストレスや夫婦ゲンカをすると赤ちゃんが便秘になりやすいともいわれています。便秘の時は出すことばかりに専念しないで、ママの生活全般を見直して見るよい機会かもしれません。あとゲップが出にくい赤ちゃんで腸にガスが溜まり便秘になる子もいます。腹部に温湿布をしたりすると楽になります。3ヶ月すぎでいればお湯にユーカリやローマンカモマイルのオイルを垂らしての湿布もできます。
赤ちゃんが便秘だとママも便秘になってしまう事もよく聞きます。腸と精神的なものは深いかかわりがあるんですね。

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◆プロフィール

東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/

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