香りで迎える2012 12/26~1/24
HERBAL MAGAZINE マガジン

第25回 乳腺炎の予防と手当て

皆さん、あっという間に師走ですね。昨年の年末のコラムにもこのような始まり方だったような気もしますが、今年始めて赤ちゃんと一緒のクリスマスを迎える人も多いでしょう。さて今回は我が家のクリスマスツリーと玄関先のさもないイルミネーションをご紹介したいと思います。
このツリーは山梨の八ヶ岳の「クラフトバーン」という木工細工のお店で長男が幼稚園の年少の時購入したものです。きらびやかなツリーではないのですが手作りで角がなくまだ0才児だった次男と一緒に飾りつけをしたものです。イルミネーションは雪だるまがメインですが、近隣のお宅もさりげなく飾ってあり12月のみクリスマス通りとなっております。

ツリー
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今月のコラムは断乳(卒乳)と同じくらい奥が深く、難しいものの一つです。
今までの貴重な経験を元にお話してみたいと思います。
乳腺炎になりやすい人は乳汁分泌がよい(分泌過多)人が多く、乳腺が詰まりやすくなります。混合でミルクを足している人も稀にいますが、割合ではかなり低いです。早い人だと出産して間もなく、赤ちゃんの飲む量が少ない時期におっぱいがカンカンに張ってしこり(硬結)になってしまい熱が出てきます。
これは冷却して赤ちゃんに頻回に吸わせ通りを良くしてあげると時期に改善していきます。私も長男も次男の時も3ヶ月、6ヶ月の時に2回ずつやりました。
本当に辛いもので、朝出勤していく主人を恨めしく思った程です。初期はインフルエンザのように悪寒、発熱しおっぱいがしこってしまい別物になったようで寝返りも打てず、上にかける肌がけ布団も重く感じたものでした。

*予防*
1. 分泌の良い人はあまり残乳処理(赤ちゃんが飲んだあと空になるまで搾乳する事)をしすぎない事です。
多くの書物にはこれを勧めていますが、搾りすぎると張り返しがきてまたおっぱいがカンカンになってしまいます。いくら搾っても空にはならないので乳腺を痛める元です。しっかり赤ちゃんに両方吸ってもらい片方だけで寝かせるくせをつけない事です。
あとちょっとママがお出かけする時もしっかりおっぱいを吸わせて、ミルクを足しすぎない事です。1回ミルクを与えたばかりに6時間、授乳間隔が空いてしまいこれで乳腺炎になる人もいます。こういう人はしばらく3時間以内の外出に留めておくか、赤ちゃんも一緒に連れてお出かけされたほうがお互いに無理がないと思います。
2.

高カロリーの食事に偏っていませんか?
これから年末、年始とご馳走が続きますね。特にクリスマスは要注意です!ピザやチーズフォンデュを食べフライドチキンにケーキにアイス、、、、これでは乳腺炎にならないほうがおかしくない位です。なのでいつも年末12月24日~母乳相談室は乳腺炎でフル稼働です。
なぜ食事とおっぱいが関係あるかと言うと乳汁は血液から出来るので、血液が洋食ばかりで酸性に傾くと「どろどろ血」状態になり細い乳腺の人は詰まりやすくなるのです。もちろん何を食べても乳腺炎にならない人はいます。でもこれはほんのわずかで、近年乳腺の細い産婦さんが多いような気がします。あっさりした和食中心で切干大根や五目豆、煮物、魚中心などの献立でお肉でもロースよりはもも肉にするなど極力脂身は取り除きます。先日も小さいクロワッサンを2個食べただけで乳腺炎になった人がいました。お菓子もケーキよりは和菓子のほうが油脂がバターや生クリームが入っていないので詰まりにくいと言えます。

3.

色々な角度から授乳していますか?
オーソドックスなタイプは横抱きですが、縦抱き(赤ちゃんと正面に向い合って授乳する)やフットボール抱き(ラグビーのボールを抱えるように)も意識して1日の授乳のうち1~2回は色々な方向から吸わせていくと、すべての乳腺の通りがよくなります。
乳房の内側が重苦しくなったらフットボール抱きをして飲ませてみてください。意外と基本はこれにつきます。

4.

乳房を清潔に保ち、乳首の傷は早めに治す。
乳首の傷から細菌が入り乳腺炎になる人もいます。タオルや母乳パッドは清潔なものに交換しましょう。傷が軽いうちはワセリンや馬油、バスト用のオイルなどを塗り、ラップで覆い保護しておくと治りが早いです。それでも治癒しない時は病院で軟膏を処方してもらいましょう。私がお勧めでよく使うのはメデラという会社http://www.medela.co.jp/からでている「Purelan 100」という羊のオイルがよく傷に効きます。


*手当て*
場所やしこりの大きさによっても変わりますが、乳房の外側の炎症は主に食事によるものが多く、内側の乳房の炎症は寝不足や慢性的な疲労が蓄積している人が多いようです。
1.

ジャガイモ湿布
これはおっぱいのしこりの熱を取るもので、保冷剤や冷えピタシートなどでもよいのですが、おっぱいの奥の熱も取り除いてくれます。

*作り方*

  1. じゃがいも大きめ一個の皮をむきおろし器ですりおろす。
  2. じゃがいもの汁気をきったあと食酢を大さじ1杯入れ、(あればゼラニウム、ラベンダーオイルも各5滴ずつ入れると鎮痛、鎮静効果があり早くしこりが取れやすい)小麦粉を入れ耳たぶ位の硬さになるよう混ぜていく。
  3. 母乳パッドの肌に当たる一枚をはさみなどではがし、内側に(2)をへらなどでのばしてつける。はがした脇はバンソウコウなどで止め、一つずつラップで覆い乾燥しないようタッパーなどの密封容器に入れ冷蔵庫で保管する。これを授乳後のしこりの部分にラップを取りあてる、生ぬるくなったらまた新しいものに替える。
2.

キャベツ湿布
これも不思議な事におっぱいのあら熱を取り除いてくれます。あとじゃがいも湿布が作れない時やおっぱい全体が張って熱を持っている時などに効果があります。ただ野菜室に入っているキャベツを一枚はがし、おっぱいの上にかぶせるのみです。最初は半信半疑ですが、誰もが「こんなに熱を取ってくれるなんて!」と感嘆の声をあげます。特に寝る前などキャベツ湿布をして休むと朝方にはだいぶ楽になります。あくまでもこの時期の食事はあっさりした食事は言うまでもありませんが、(湯豆腐や鍋物がよいでしょう)

3. マッサージ、肘の湿布
母乳相談室に行って助産婦さんにマッサージを受けられればそれがよいのですが、自己管理法として私がよくやっているのはリンパドレナージ法です。キャリアオイル(アーモンドオイルやグレープシードオイル)に2滴のゼラニウムを入れ乳房の下方から脇の下~腕の付け根にかけてマッサージしてリンパに流す方法です。なかなか最初は一人では出来にくいものですが、慣れてくるとコツがつかめて出来るようになります。乳腺炎になっても自己管理で治す事ができると、あわてずに済みます。
あと肘の内側には心包経という経絡があります。ここをラベンダー入りの蒸しタオルで湿布すると楽になると言われています。(洗面器のお湯に対してラベンダー4~5滴)また分泌過多傾向の人でよくうつ乳になる人はおっぱいにペパーミント4滴をいれた冷湿布をして腫れを抑えます。
4. フラワーレメディーの服用

ここでのレメディーはファイブフラワーレメディーです。このレメディーは五つの花のエネルギーがつまっていて、レスキューレメディーとも言われ激痛やヒステリー、パニックなどあるゆる困難な状況の時に使用します。ここでは神経質そうなしこりやなかなかしこりが取れない時などに30ccの水に4滴ほど入れ飲んでもらいます。(注:レメディーの使用方法については生活の木のカタログにも掲載されていますが、配合が違う事をご了承下さい。)このレメディーはうつ乳や子供に対してすぐ怒ってしまう人にも効きます。1滴を舌下に内服すると体の緊張がとれます。余談ですが、子供が緊張して寝付けない時も子供の耳たぶにつけてマッサージすると寝入りが早いそうです。レメディーに関しては私も勉強中ですが、バッチ療法と言ってかなり欧米では確立されています。時には花のもつエネルギーに助けられてもよいのではないでしょうか?

5. 葛根湯の服用
急性期に悪寒や発熱を伴う時、漢方薬の葛根湯を服用すると熱が少しずつさがり幾分身体が楽になります。
この時期は赤ちゃんのオムツをかえるのが精一杯なので無理せず横になり十分の休養が必要です。どなたか身の回りの事など助けてもらう人がいるとよいでしょう。

あくまでここでの手当て法は人によって違いますし、自己流でやってかえってしこりをこじらせてしまう事もあります。初めて乳腺炎になってしまった人や不安な人は母乳相談室や産婦人科など専門家の受診をお勧めします。
くれぐれも年末、年始おっぱいも疲れをためない様お過ごし、皆さんよいお年をお迎えください。

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◆プロフィール

東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/

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