第31回 赤ちゃんの病気シリーズ(1) とびひと水いぼ

あっとという間に梅雨に入り庭の紫陽花もこぼれんばかりに咲いています。祖父に「いつも勝手にこうして咲くの~?」と聞いたら「毎年肥料をあげているんだよ、手をかければかけただけそれに答えてくれるんじゃ」という返事でした。本当に昔の人には見習うものがあります。ついつい見返りを期待してしまう世の中ですが謙虚につつましく生活するという大事さを教わったような気がします。
早いものでもう7月・・・後半期にはいり、私の仕事も少しずつ形あるものになろうとしています。今月の7月12日~13日にかけてアクアセラピーシンポジウムという学会が新宿で開催されるのですが、このシンポジウムはフィットネスとリハビリテーションのギャップを埋めるべくしてできたものなのですが、「マタニティー・ワッツ」のプレゼンターとして御紹介する事になりました。ワッツとは第14回のコラムでも映像で紹介されていますが、妊婦さんを水の中で漂わせながら、色々な経絡を刺激し、自然な出産へと導くものです。講義とプールでの実技で実際に何人かの妊婦さんにも協力していただきながら頑張っていきたいと思っています。興味のある人はアクアダイナミクス研究所までお問い合わせください。http://www.aqua-adi.co.jp/
あと生活の木のトップページでも紹介されていますが、先月の6月より定期的に中央線の武蔵境の駅近くでベビーマッサージ教室を開講する運びになりました。はじめは無理せず月1回からのスタートですが2~3人のアシスタントと共にできるだけ長く続けていけたらと思っています。教室の名前は母子共にリラックスできるように「カモマイル」とつけました。
また教室の様子などは折にふれてこのコラムで紹介していきたいと思っております。
今月から赤ちゃんの病気シリーズをしばらく連載していこうと思います。
今月が夏場にかけて皮膚科受診で多いとびひと水いぼの予防やケアの仕方についてお話してみたいと思います。
1. とびひ
正式名は染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言いますが、よく昔は「あせものより」とも言われていたこともあり、あせもが痒くて引っ掻いたあとによく出来たのでこういう言い方になったようです。原因菌は黄色ブドウ球菌や溶レン菌などが主で膿をもち黄色いかさぶたを作り最初は2~3個だったのが、すぐ広がり重症になると赤く全身に広がる場合もあります。アトピー性皮膚炎のある赤ちゃんは痒みも強く、すぐ悪化しやすいので注意を要します。治療は消毒、抗生物質の軟膏や
内服をすればよくなりますが、ママがお風呂後のガーゼ交換をしなければならないので、イソジンや滅菌綿棒、滅菌ガーゼであくまでも清潔に取り扱いをします。
| ( 予防&ケア ) | ||
| (1) |
この季節は毎日入浴又はシャワーをあびましょう。石鹸をよく泡立て良く洗浄します。膿が出ているときはシャワーのみにして薬用石鹸を使うと治りも早いようです。殺菌効果のある石鹸やティーツリーが配合しておる石鹸で洗うとよいでしょう。 |
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| (2) | 夏季や高温多湿の季節に多いので、発汗が強い場合はクーラーをつけ部屋の湿度を押さえることも必要です。 | |
| (3) | 虫さされ、擦り傷、引っ掻き傷は早めに治療し二次感染を起こさせないようにします。 | |
| (4) | 爪は短く切り、外出後遊んだあとは手をよく洗い手指を清潔に保ちましょう。 病院などではアルコールで手指を消毒する習慣がありますが、家庭用に泡タイプなどのスプレーなどもあります。患部を触る前後に使い兄弟などに感染させないようにしましょう。 |
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| (5) | 患児が使用したタオルや下着特に膿がついた肌着などは別に洗い、漂白剤などで除菌しましょう。 | |
| (6) | カットバンなどは湿度があり蒸れやすいので、使用せずガーゼで覆います。 | |
2. 水いぼ
正式名は伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と言い、夏場プールや乳幼児の保育施設などでよく発生します。2~3歳までは皮膚の免疫が未熟なため、毎年繰り返す子もいますが、年齢が上がるにつれて落ち着いてきます。最初は水疱瘡のような米粒大の水ぶくれの水泡が1~2個出来たかと思うと細かく散在したり、限局的に数個で収まる場合に別れます。ベビースイミングなどでも脇の下や横腹~胸腹部にかけての発生が多いようです。新潟小児科学会ではプールでの感染はないという声明を発表していますが、これもDrの見解に分かれるようです。プールのフィックス(アームヘルパー)やビート板、タオルなどから感染するとおっしゃる先生もいます。これもアトピー体質のある子は感染しやすいので注意が必要です。いぼをつぶすと白いかすのようなものが出てきてきますが、ここにウイルスが沢山いるので、水いぼの子と一緒にプールに入ったり一緒に手をつないだだけで感染するものでもありません。あまり過度に神経質にならず子供の皮膚の状態を見極めながら対処されると良いと思います。
治療としては昔ながらのピンセットで取る方法が主流ですが、かなり痛い処置なので、数多く散在している場合などは液体窒素で縮小させたり局所麻酔のテープを貼って取る場合もあります。あとは硝酸銀を塗布したり、スピール膏を貼る所もあります。それも小児科や皮膚科によっても対応が違うので、かかりつけのDrと相談しながら進めていきましょう。私個人の意見としては皮膚の事に関しては皮膚科が良いかと思います。
( 予防&ケア )
上記のとびひのケアに準じますが、家庭療法だと木酢液を塗ると、1~2週間で半数がほぼ消失したというデーターがありますが、感染力がかなりひどい時などは効果がゆっくりな場合があります。ちょっと痒いので掻く→汁が出る→広がるという図式ができますので、気持ちを散らせる工夫も生活の中で必要かもしれません。罹患したらスイミングの先生や保育園などの先生にすぐ報告してその現場でも指示を仰ぎましょう。
2つの皮膚疾患も共通している事はアトピー体質の子は皮膚のバリアーの機構弱い為,かかりやすいという事です。夏場になるとワセリンやベビーローションなどの保湿が忘れがちになりますが、紫外線などや身体を露出する洋服になるため意外に乾燥していますのでこれからの季節も忘れずに保湿をするようにしましょう。

◆プロフィール
東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/


爪は短く切り、外出後遊んだあとは手をよく洗い手指を清潔に保ちましょう。 病院などではアルコールで手指を消毒する習慣がありますが、家庭用に泡タイプなどのスプレーなどもあります。患部を触る前後に使い兄弟などに感染させないようにしましょう。










