第45回 フォローアップミルクと牛乳への移行について
今回は私が今お気に入りの書籍をご紹介します。1冊目が「妊娠、出産、育児のためのアロマテラピー」鮫島浩二産婦人科医著 池田書籍 です。アロマの導入、精油の作用から妊娠時の禁忌までが最初のほうに書いてあり、妊娠時の不快症状の改善方法、出産時の陣痛に対処するレシピ、産後のトラブル~ベビーマッサージ(彼は国際ボンディング協会を立ち上げた人でもあります)乳児期のちょっとした(夜泣き、せき、汗疹など)の対処法が列記されています。妊娠したお友達にプレゼントするには最適の1冊ですし、自分でできる対処法を知っておくとこの時期の不安の軽減にもなりますね。
「はじめてのベビーマッサージ」大坪三保子著 保健同人社です。彼女は助産師でもあり私の友人でもあります。オイルを使うことについての有効性、赤
ちゃんの対処法などの他におもしろいのが産後のママや赤ちゃんをアーユルベーダ的にとらえ、その体質(カパ、ピッタ、ヴァータ)によりオイルの使い分けをする事など興味深い内容になっています。私のベビーマッサージをより深めてくれる1冊となりました。
3冊目は「赤ちゃんからのナチュラルケア」福島麻紀子著 学陽書房です。赤ちゃんの風邪やおむつかぶれなどのお肌のトラブルをアロマで対処する方法の他、マタニティー~出産時のケア、ママのコスメやハウスキーピングのレシピなど多岐にわたり執筆されています。自然素材でナチュラルに暮らせる事のいくつかの提案を読んでいるととても心がとても豊かになりました。挿絵のレイアウトや写真もシンプルで気に入っています。
今月のテーマは「フォローアップミルクと牛乳への移行」です。離乳食が3回食になり10ヶ月近くなると「母乳を止めてフォローアップミルクにしないといけませんか?」「今与えている育児用ミルクではいけませんか?」「フォローアップミルクのほうが栄養があると聞いたのですが」などとよく相談を受けます。では、まず育児用ミルクとの違いについてお話しますね。
- フォローアップミルクと育児用ミルク(生後すぐから与えるミルク)との違い
(1) 蛋白質が多い (2)鉄分が多い (3)脂肪分が少ない (4)炭水化物が多い (5)カロリーが若干低い (6)価格が安い (7)フォローアップには銅、亜鉛が入っていない
が上げられます。各種メーカーによって成分を調べてみましたがそれほど大きな差はあまりなく、ラクトフェリンやDHA、オリゴ糖、β―カロチンなどが各メーカーによって添加されています。鉄分についてですが育児用ミルクの倍も入っているわけでなく、育児用が6~7mg→フォローアップが8mgと若干多いだけですので、メーカーでは9ヶ月~3才まで続けましょうと言っていますが、離乳食できちんと鉄分がとれていればそのまま育児用ミルクや1才すぎたら牛乳を与えてもかまいません。
- では、どういう時に与えてもよいのでしょう?
厚生省の「改訂 離乳の基本」によりますと「1才近くになり何らかの理由で離乳食の摂取が少なく蛋白質などの不足が懸念される場合や、鉄欠乏の恐れがある場合に」と書かれています。よって病気の前後や離乳食にムラがある場合などの時はよいでしょう。ですから9ヶ月になったら必ず切り替えるものではなく、母乳がでて離乳食が順調に進んでいれば現状維持でよいでしょう。
- 牛乳への切り替えどきがよくわからないのですが・・・
ミルクアレルギーがなければ離乳食にシチューなどで牛乳は使っているかと思います。栄養士さんによると1才と言われていますが胃腸が丈夫な子は10ヶ月から飲んでいる子もいるそうです。お子さんのお腹の具合をみながらコーンフレークなどのシリアルにちょっとかけてあげてみたり、幼児用牛乳といって個別に分かれていて与えやすいものもあります。粉ミルクを与えている赤ちゃんは2~3割位牛乳を混ぜて与えてみて大丈夫なようならその割合を徐々に増やして牛乳に移行しますが、なるべく哺乳瓶からストローやコップに容器のほうも変われるようしましょう。1才6ヶ月の頃300~400ml前後飲めているとよいと言われています。今は鉄分を強化されている加工乳もあるようです。


- フォローアップはあげればいくらでも飲んでしまう勢いで、離乳食~幼児食が小食なのですが、このままでよいのでしょうか?
確かにタンパク質はミルクに比べて多いですがフォローアップのタンパク質でカロリーを補充するのではなく1才前後であればバランスのとれた幼児食が取れることがまず大事な事ですね。フォローアップを飲みすぎると(トータルで600ml以上)腹持ちが良すぎて食事が進まなくなる事があります。食事が進まずフォローアップで長期にわたりますと、銅欠乏(難治性貧血)、亜鉛欠乏(免疫不全、皮膚炎、味覚障害、低身長など)の危険性が出てきますので注意が必要です。
保健センターや保育園などの栄養士さんに相談されたり、市報で募集している「幼児食講習会」に参加してみてはいかがでしょうか?
最近では保育園のメニューのお料理本もでていますから、そういう所からヒントがみつかり、食べる楽しさが親子で実感できるとよいですね。

◆プロフィール
東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/












