香りで迎える2012 12/26~1/24
HERBAL MAGAZINE マガジン

第47回 母子手帳の活用について

最近の母子手帳はめざましく時代と共に変化しています。私が長男と次男の時(13~16年前)は表紙もレトロっぽいもので(時代がわかりますね)、医療関係者が記録する所がほとんどでしたが、最近の母子手帳は妊娠中~生活や育児のアドバイスが沢山組み込まれるようになりました。世界で最少の育児書と言ってもよいかもしれません。栄養、歯、予防接種、子どもの中度や事故の予防、ゆさぶられっこ症候群などの育児のしおりまで記載されています。なかなか子育て中のママさんに伺うとそこまで見ていない人が多いようですし、記載されている事すら知らない人もいます。医療者サイドが記入するだけでなく、ママがお子さんの成長記録としてどのように活用できるか、お話してみたいと思います。

 

1.どこでもらうの?
正式には「母子健康手帳」と言いますが、略語の母子手帳のほうが一般的なのでここでは母子手帳と話をします。病院で妊娠がわかると「妊娠証明書」というものを発行されます。それを市役所、または保健センターに持参すると、母子手帳が発行されます。私も小さな命が宿り、母子手帳を手にした時、「これで母親になるんだ!」という責任と実感がふつふつと沸いてきたのを覚えています。今は「母と子の母子バック」と言い各行政の母子行政のサービス(新生児訪問葉書、乳幼児医療手当、育児手当)なども一緒に入っている事が多いようです。パンフレットも沢山入っていますが、妊娠中に必要なもの、出産してすぐ手続きが必要なものなど、しばらくして使うものなどがありますので、分類しておくとわかりやすいようです。

2.ますどこから記録すればいいの?
母子手帳を頂いたら表紙の名前をまず、書きましょう。以前は母親の名前でしたが、今は父親の名前も表紙に連名で書く欄が設けております。1枚目をめくるとそれぞれの氏名、生年月日、職業、居住地を書きます。今、母親学級で受付をしているとそこの欄が未記入の人がたまにいます。紛失すると大変困りますので、ここは必須で記入しましょう。ここの欄が記入し終わったら、妊婦の健康状態(既往歴などを記入するのでここも大事!)と職業と住環境についての記入があります。今勤労妊婦も多いので、仕事の種類だけでなく、立ち仕事が多いとか、休憩がとりにくい、寒い環境など気になる所は具体的に書いてあると保健指導のアドバイスの参考になります。妊娠中~産後の体重変化の記録(折れ線グラフ)も合わせて書いておくと、悪阻で体重が減ったり、落ち着いてきて体重管理が必要になった時など自分で意識できますね。ここのグラフを書いてある人は体重のコントロールが出来ている人が多いようです。

3.最初の育児記録として活用しましょう
妊婦健診の記録は主に病院や医療関係者が記入しますが、10ヶ月という長丁場なので、心理的な気分の変化など空欄があるのでここに記録しておくとよいでしょう。妊娠がわかった時や、お腹が出てきて胎動を感じた時の嬉しかった気持ち、臨月に入り精神的にブルーになった事など素直に書いておくと、客観的に見つめる機会になります。産院から退院してきたら「出生時の保護者の記録」といい赤ちゃんの生まれた時の体重、身長、胸囲、頭囲を書く欄があります。そしてお乳を飲ませのは生後0時間とか、何を与えたとか母乳栄養が確立できるスタートの記録も忘れず書いておきましょう。
1才までに5回赤ちゃんは健診があります。右ページには健診会場で医療者サイドが記録するものですが、左ページには保護者の記録があります。その時期での栄養、身体や精神の発達、ママの子育てに対する気持ちなどが記入して健診に出向くのですが、最近はここの記入漏れが目立つようになってきました。
健診に行く前はここをまず記入して、Drや保健師さんに気になる事や質問事項などもあらかじめまとめておくとよいでしょう。
最近は子どものプリクラやその月齢での写真などを貼り成長記録として活用している人もいます。最近、小学校の生活科での授業で母子手帳を見るという学校もあるようです。ママやパパが沢山記録してあると、「自分は愛されて生まれてきたんだなあ~」と子どももわかるかもしれませんね。

4.我が子のカルテとして活用しましょう。
母子手帳には身体の発育曲線(折れ線グラフ)といい3歳までの成長がひと目でわかるグラフがあります。色がついている帯があるのですが100人の赤ちゃんは9割ここに入るようになっています。小粒さんから太っちょさんまでいますが、その子の成長に応じて伸びていれば心配ないですし、なんでも真ん中や標準でなくてもよいのです。おっぱいが足りているかな?離乳食が進まないのだけど?という時は体重を計り、月齢に合わせて今どの位置にいるか、前回の体重とくらべてどうかなどを判断する基準となりますので、健診以外でも計測したら折れ線グラフをつなげていってください。(あくまでもオムツ1枚の体重を書きましょう)
あと今までに罹った病気や予防接種の記録などがあります。これも忘れず記録しておくと、幼稚園や小学校入学の時の就園、就学時健診のカルテ作成の時に役立ちます。これ1冊あれば日本や海外に転出した時も重複する事なく一環して各自治体でのサービスが受けられ、かかりつけの病院が変更になった時もひと目でこの子の健康状態がわかるのでとても便利です。おおいに沢山記録してマイカルテの様に活用しましょう。

5.保管方法や紛失について
妊婦健診の時にもらう超音波の写真や血液検査の結果用紙、診察券などを母子手帳にはさんでいる人をよくみかけますが、意外に病院や保健センターなどに提出する時に紛失しやすいようです。あらかじめ母子手帳ケースなどにあらかじめ別に保管しておくようにしましょう。あと公文書としての機能もありますので、紛失してサラ金に使われたという話にならないように、くれぐれも一定の場所に紛失しないよう保管しておきましょう。
紛失した場合再発行もできますが、今までの肝心な記録までも失ってしまいます。紛失するとかなり精神的なダメージも受けますので保険証と共に気をつけましょう。

6.こういうものも付いています!
母子手帳の後ろに、誤嚥を防ぐカードがついているものもあります。この穴(直径)を通るものはすべて赤ちゃんや子どもが飲み込んだときに窒息してしまうという事ではいはいしてくると、身近なボタン、電池、ビー玉など転がっていないか注意できますね。なのでこの穴を通るものは身近に置かないという目安になります。

身近にある、母子手帳・・・もういちど暇な時に隅から隅まで読み返してみませんか?私も子どもが結婚する時に持たせようと思っています。自分の子育ての記録は次の世代にまで引き継ぐものかもしれませんね。

 

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◆プロフィール

東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/

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