第54回 「ターザン的マタニティーライフのすすめ」(4)赤ちゃん編
さて、いよいよ最終回のターザン的マタニティーライフの完結編です。妊娠中~から食事、生活、運動と気をつけていよいよ出産し子育てのスタートになりました。今までは自分だけの事を考えてきましたが、出産すると赤ちゃんの存在が一番になります。妊娠中の成果を赤ちゃんの子育てに持続するためにどのような事に気をつけて子育てのスタートを切ればよいのでしょうか?出産直後から経過を追ってお話をしてみましょう。
- 胎便をしっかり出しましょう。
赤ちゃんは生後2~3日まで黒い海苔のつくだに、またはコールタールのような「胎便」をだします。ママの羊水の中にいるのですが、自分のはがれた皮膚や髪の毛、などを飲みこんで羊水の環境をきれいにしています。妊娠10ヶ月間の老廃物の固まりだと思ってください。でも不思議と臭いはしないのです。生後すぐにミルクを足してしまったり便秘になったりするとこの胎便がうまく排出できなくなってしまいます。ここでしっかり排出しないとアレルギーの原因になるとまで言われています。西式健康法というものがあるのですが、西式出産法というものがあります。生まれたら水マグという緩下剤を飲ませ、まず胎便をしっかり出させ、そうしてから母乳をあげるというものです。一部の助産院などではやられている所もあるようが絶対数は少ないようです。病院でこれを実施することはかなり難しいのですが、自宅出産などの場合は可能かもしれません。病院の応用編としては、(1)
生後最初は初乳をあげる (2)ミルクを足さず5~10%の糖水を与える。(50mlの湯冷ましに5gの砂糖を加える) (3)生後5日間はなるたけミルクは足さない この3か条を守ればだいぶ西式に近いことが病院でも可能です。
ミルクはたんぱく質や脂肪が多い為腸壁の内側にバリアーを作ってしまい胎便の排出が上手くいきませんし、生後すぐの赤ちゃんには重たすぎます。極論かもしれませんが、アレルギーのお母さんの間では定説になっています。とにかく「入れる事」よりも「出す方」に重点を置き、まず余計なものを出してから消化のよい日本人の消化管にあった栄養素をあげていくというのが西式健康法の根幹にあります。
- オーガニックコットンの衣類選び
赤ちゃんの衣類は基本は綿、コットンです。その中でもなるべく品質のよいオーガニックコットンの肌着やベビードレスを選びましょう。一昔前は化繊でできたフリルやレースの沢山ついたベビー服も多くありましたが、今はだいぶ少なくなりました。今では気軽に無印商品や自然ショップや生協などでも気軽に購入可能になってきました。着色もほとんどなく生成りの色が中心で布の縫合部も外にでていたり、スナップやマジックテープなども極力除いています。肌がデリケートな赤ちゃんはこだわってみてもよいでしょう。また産院を退院するときやお宮参りやの時のいわゆるセレモニードレスは化繊が多く使われていますので、要注意です。
あとママの洋服もコットン中心にするのは言うまでもありません。できれば衣類を洗う洗剤も合成洗剤でなく自然素材の石けんで洗えばよりオーガニックコットンのよさが肌で実感できるでしょう。柔軟材は必要ないでしょう。以前は生成り一色でしたが、最近は可愛い刺繍がしているものも増えてきているようです。また自分でオリジナルの刺繍をしてもよいですね。



- ベビーヨーガのすすめ
赤ちゃんは全身で泣いたりしているのでよく運動していると思われがちですが、意外とそうではありません。寝返りするまでに5ヶ月がありますし、手はW型、脚はM型をして手足はいつも屈曲、手のひらもいつも握っている事が多くたえずリラックスして寝ている時以外、筋肉は縮む方向に働いています。
マタニティーヨーガ協会の九島先生が監修なさった「ベビーヨーガ」産調出版の本をみて独学ですが今色々な赤ちゃんにすすめています。
特に効果があるのは健診などで股関節が硬いとか開きが悪いと言われた赤ちゃんに「蓮華座のポーズ」や「ブランコ体操」です。
「蓮華座のポーズ」は足の裏と裏を合わせて踵をお股のほうに近づけるようにします。ベビーマッサージでもこの姿勢で仙骨をマッサージするものがありますがこれは洋服のままでもできますね。あとオムツ交換の時にやってあげるととても通気性もよくなりGOOD!です。その上級編が「蓮華座ブランコ」で、このままママのお腹側に赤ちゃんの背中がくるようにして持ち上げるのですが、赤ちゃん自身の重力でかなり股関節が開きやすくなります。
これは首がしっかり座ってからやりましょう。最初慣れるまでは不安定ですが落ち着いてやっていくと安定してきます。
「対角線のポーズ」(左手と右足タッチ)は右脳と左脳を使うので、四肢の筋肉の調整力を促進する効果もあります。
「ウエストひねり」のポーズは外腹斜筋のストレッチ効果があるので便秘予防や寝返り促進の効果があり、あと腸の蠕動運動を促すので余分なガス(おなら)が抜けてお腹のコリック(仙痛)予防になります。上級編では、「肩立ちのポーズ」や「飛行機のポーズ」と言って、背筋や腹筋のバランス能力を養うポーズもあります。自己流でやってしまうと危険な場合がありますので最初は必ず専門家にみてもらったほうがよいでしょう。
最近の子供は足首が硬かったりして正座ができない子供も増えてきているようですし、身体の柔軟性を高めるという事はよい睡眠、転落の時の怪我を防いだりする上でとてもよい効果があります。ベビーヨーガはこれからブームになりそうな予感です。


蓮華座のポーズ蓮華座ブランコのポーズ対角線のポーズ

ウエストひねりのポーズ肩立ちのポーズ飛行機のポーズ


- 外気浴のすすめ
よく聞かれるのが「赤ちゃんはどの位からお散歩したり外に出してよいのですか?」
という質問です。通常1ヶ月健診が終われば少しずつお外のお散歩は10分ぐらいから始めて、30分へと長くなってきます。二人目の赤ちゃんなどは上の子がいるので割りと早くから出すものですがそれはそれで大丈夫です。外気浴をすると、外の自然界のエネルギーやパワーをもらえます。小鳥のさえずり、犬や猫の声、木々のこすれあう音、お花のよい香り、芝生の青い臭い、そよ風が頬をなでる感触など決してお家の中では体験できないエネルギーです。今は空調設備や空気清浄機を入れている家庭が多く、窓を開けっ放しにする家も少なくなりました。特にそよぐカーテンの下に赤ちゃんを寝かせてあげるとユラユラ揺れるカーテンがベットメリー代わりになるせいかとてもご機嫌になります。一日1回は部屋中の窓と玄関を開けて空気の入れ替えからはじめてみませんか?
- 老廃物を出しやすく、安全な離乳食でスタートしましょう。
赤ちゃんのうちから老廃物って溜まるの?と思われるとおもいますが、母乳オンリーの赤ちゃんでもママが食べる食事の中には添加物や保存料が入っていたりします。今は環境汚染も叫ばれている環境の中で赤ちゃんはこれから生きていかなければなりません。入るものに気をつける事はもちろんですが、0にする事はとても難しくなってくるでしょう。食物繊維と一緒で有害なものを摂取しても、それを出していけば問題はないと言われていますので老廃物を出しやすい身体作りが必要になってくるでしょう。1.ベビーマッサージをする 2.赤ちゃんにも果汁がわりに青汁を飲ませる が今私が推奨している2点です。青汁は今までのコラムにも何回か登場していますが果汁や野菜スープ代わりに最初に与えてみるととても美味しそうに赤ちゃんは飲みます。特にアトピーなどのアレルギーのお子さんには特にすすめてみます。離乳準備期は最初果汁から与えるのが一般的ですが、最初から
甘いものを与えるのではなく、薄めた青汁→野菜スープ→果汁でもよいのです。なるたけ果汁は遅めに与え甘い味に慣らせないようにします。私が子育てしていた頃は野菜スープ→重湯に行き、果汁は特別与えませんでした。そのせいか高校生と中学の息子は喉が渇いたらミネラルウォーターか冷えた麦茶、緑茶をゴクゴク音を鳴らしながら飲んでいます。詳しいオーガニックの安全な食事については産調出版から「乳幼児のための安全な食事」という本に詳しく書いてありますので、興味のある人はご参照ください。
◆プロフィール
東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/












