香りで迎える2012 12/26~1/24
HERBAL MAGAZINE マガジン

第62回 子育てママのがん検診(1) 乳がん編

 3月に入り、春の日差しの有難さを実感する今日この頃となりました。雛祭りの月ですので、ちょっと飾り棚にさもない雛人形をちょこっと飾るのが我が家流です。私の近況としては、今年に入りマタニティートリートメントを導入したいサロンからの相談が増えてきました。先日の日経新聞に掲載されていたのですが、水天宮の近くのロイヤルパークホテルでも、「マタニティーアロマセットプラン」が導入されるそうです。今年は女性誌などでも「マタニティー」「アロマ」「エステ」などが新分野として、注目されているそうです。エステやトリートメントも一種の贅沢品ではなく、出産年齢が高齢化していることもあり、自分のメンテナンスやケアをして自己管理することの一つとして、見直されている事を強く感じます。今年はマタニティーエステ元年になるサロンも多い事でしょう。

 昨年、私の友人を二人、乳がんで失いました。子どもも中学生~高校生で子育ての仕上げの時期になる頃、闘病は数年でしたが、最後まで子どもの事を心配していました。最近、特に乳がんは25人に一人は罹ると言われ、近年特に増加傾向にあるがんの一つです。忙しい子育ての時期だからこそ、セルフチェックを意識し、定期健診など折をみて受診されることをお勧めします。私は常日頃からピンクリボン(乳がんに関する啓蒙運動のシンボルマーク)http://pinkribbon.yahoo.co.jp/about/index.htmlを身に付けサロンでもこのような人形を置いて、トリートメントにくるお客様にもお伝えしています。(意外とエステやトリートメントの施術中に発見されることも多いのです。)

 

〔 乳がんの概要 〕
 乳腺に発生する悪性腫瘍の事を乳がんと言います。同じしこりでも乳腺炎、乳腺症や乳腺線維線種など鑑別が必要な乳腺の疾患もありますが、確定診断は細胞診断が確定と言われています。最近は30代以降の若年層から多くみられ、40~50代で増加しています。また東京都の乳がんの死亡率は全国平均の1.2倍と多く、毎年1000人余りの方が亡くなっています。

〔 乳がんの危険因子 〕

  1. 40歳以上
  2. 30歳以上で未婚
  3. 出産経験がない、あるいは初産が30歳以上
  4. 初潮年齢が早く、閉経年齢が遅い(55歳以上)
  5. 肥満(特に50歳以上で標準体重の+20%以上)
  6. 良性の乳腺疾患になった既往がある
  7. 家族(特に母、姉妹)が乳がんになった人がいる
  8. 日本酒2合以上のアルコール摂取

  高齢出産が増えている昨今、まだ子どもが小さいうちか、やっと小学校に上がった人ぐらいにも罹る人が多いようです。上記のあてはまる項目が多い人が必ず乳がんになるとは限りませんが、そうでない人よりも優位差は多いのは現状ですので、項目に何個か当てはまる人は積極的に検診をうけるようにしましょう。がんの基本は早期発見、早期治療です。直径が2cm以下でリンパ節に転移がなければ、90%が治ると言われています。また早期発見できれば乳房を温存する手術方法もありますので、乳腺専門医がいる乳腺外科外来での受診をお勧めいたします。

〔 自分でできるセルフチェック 〕

  1. 30歳を過ぎたら毎月1回、日にちを決めて乳房をセルフチェックしましょう。生理の直前などは乳房が張っているので、生理が終了した頃が良いと思います。閉経後の人は毎月、月初めなど自分が覚えやすい日にされるとよいと思います。あとはお風呂で石鹸をつけて洗う時に丁寧にしこりの有無を意識するだけでも随分違うと言われています。
  2. まず視診です。目でみて腕を上下した時に左右のひきつれ、くぼみ、ふくらみなど全体のバランスをみます。
  3. 次に触診です。
    (1)  仰向けにねてチェックする乳房の下に薄めの枕かバスタオルを4つ折りにしたものを入れます。指の一指し指~薬指3本で「の」の字を書く様にします。その時にキャリアオイルなどをつけ滑りやすくすると奥の所のしこりまで見つけられることが多いようです。
    (2) 乳がんは上方外側が最も多いので、脇のほうまで丁寧に触ってみましょう。
    (3) 乳房や乳首を搾るようにして、分泌物が出ないかチェックします。
(1) (2) (3)

〔 乳がん検診を受けましょう 〕
 検診をうけるには、お住まいの市区町村の市報や保健センターなどでお知らせがあるようです。対象年齢は自治体によって違いますが、35~40 歳位から始まる所が多いようです。市報などで確認してみましょう。
あとは有職婦人などは、職場検診、あとは自費で人間ドックという方法があります。
セルフチェックのような触診の後、マンモグラフィーといい、乳房X線撮影が基本になっています。これは乳房を左右、上下を挟むことにより、しこりとして触れない、ごく早期のがん(初期がん)も発見する事ができます。圧迫されるときに押さえつけられる感じはありますが、検査自体は10分程度で終わります。あとは施設によって違いますが、超音波エコーをあわせれば万全の検診になります。

 日ごろの補正下着などや産後の授乳などで酷使したおっぱいを、月に1回でもいたわる日を(おっぱいDay)を作り、日々のおっぱいに関心を持ってみませんか?

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◆プロフィール

東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/

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