香りで迎える2012 12/26~1/24
HERBAL MAGAZINE マガジン

第78回 夏場の胃腸炎について

先日、信州の安曇野に住んでいる友人からラベンダーを沢山送ってもらいました。こちらの地域ではハーブで町おこしをしているせいか、町民対象の無料の摘み取りがあったり、雑草のように庭の片隅に咲いているお家が多いそうです。都会に住んでいる人には羨ましい限りですね。標高が高く、朝、晩の涼しい気候がハーブの生育を助けてくれるのでしょう。
実は私、最初はラベンダーの香りが苦手で、好んで使う事はなかったのですが、ベビーマッサージ教室、カモマイルでラベンダージェルを作ってもらった関係で精油とは違う香りで随分好きになりました。信州のハーブ園の樹万培さんは国産にこだわった精油の開発をてがけており、小さな家族経営の会社なのですが、とてもよい製品で信頼している会社の一つです。
ラベンダージェルはベビーマッサージだけでなく、保湿効果の高いヒアルロン酸が配合されているため、お風呂やスイミングの後の保湿として、また消炎作用があるため、日焼けや夏場の外出の後のほてりを沈める意味でも、沢山の赤ちゃんやママたちが使ってくれています。

今回は夏場に多い、胃腸炎についてそしてその二次的に起こる乳糖不耐症の下痢についてお話してみたいと思います。
今年の夏は長雨が続き、梅雨の空けるのも遅いようでした。湿度が高くウイルスも繁殖しやすいこの時期は梅雨~夏にかけて赤ちゃんの胃腸炎も流行します。今年は多くの赤ちゃんがこの病気に罹ったようです。

まず胃腸炎の種類にはO-157などが代表的にあげられる細菌性胃腸炎があります。激しい腹痛、下痢、発熱、嘔吐、ひどくなると血みも伴います。最近増えてきているのが、「小形球形ウイルス」(SRSV)というウイルス性胃腸炎です。最近はペットを飼うお家も多いので、ミドリガメなどからも移る細菌もあるそうです。糞などを処理をしたら、きちんと手洗いする事も大事な予防法です。
またはぺパーミントやティーツリー、で作る消臭スプレーやアルコールでこまめに手や床を拭いたりしておくのもとても効果があります。

嘔吐や下痢で一番怖いのが「脱水」です。
下痢になると赤ちゃんも水分を欲しがるため、一度にミルクやイオン飲料などを与えがちになりますが、一度に沢山の水分をあたえると、それが刺激になってまた嘔吐を誘発します。少量ずつ、小分けにが一番のポイントです。スプーン1さじ、一口ずつ焦らず与えましょう。
小児科でも経口補液剤を処方してくれますので、ミルクの量を半分~2/3に薄めたりして胃腸に負担がないものを与えましょう。
一般的には市販されている、小児用イオン飲料やOS-1という胃で吸収されるイオン飲料が電解質や塩分も補給できるので与えます。ひどい下痢でなければ「湯ざまし」「麦茶」「番茶」「ごくごく薄めたリンゴ果汁」(赤ちゃんウォーターなど)野菜スープ、薄めた味噌汁などでも十分水分補給できます。赤ちゃんは急に下痢になったりしますので、日頃から脱水手当てグッズとしてストックしておくとよいでしょう。
逆にあげてはいけない水分や離乳食は「ヨーグルト」「乳酸菌飲料」「炭酸飲料」「濃いミルク」「牛乳」「オレンジ果汁」「甘い飲み物」「アイスクリーム」などです。ついついアイスはエネルギーを摂って欲しいが為に与えてしまう人も多いようです。これは気をつけましょう。

 

うして水分補給しても、下痢が治らず、脱水が考えられるときは小児科に行って、点滴治療の対象になります。
早め、早めに脱水が考えられるときは深夜でも病院に行きましょう。

脱水の見分け方の3大ポイントです。(これは覚えましょう!)
1. おしっこの量や回数が減り、濃縮尿といい、濃いおしっこがでる。
2. 手のひらや口唇が乾く
3. 皮膚の弾力が低下し、顔色が悪くぐったりして気力や活気がなくなる
  のサインがあれば、すぐ病院→点滴です。

赤ちゃんや子供は点滴1本で見違えるほど、元気になり全身状態がよくなります。夜間救急でも小児の点滴が出来る所と出来ない所がありますので、あらかじめ確認してから夜間救急に行かれるのも大事なポイントです。(結構、ここで時間のロスができますので)

お家でのケアは、市販のオシリ拭きで拭くときまってお尻が赤くただれてきてしまいます。乾いたティッシュで拭くのも荒れる原因です。座浴や腰湯のようにお湯で洗ったり、シャワーで洗い流したほうが衛生的です。紙おむつもひどい下痢だと漏れることがありますので、二重に当ててもよいでしょう。
洗った後は、ホホバオイルやデリケート用のオイルを塗布したり、シアバターをしっかり塗ってあげると次のウンチからお肌を守ることができます。あとは白いクレイをベビーパウダーの様に塗布して、その上からラベンダーウォーターをアトマイザーで吹きかける方法は私のお気に入りの方法です。是非、試してみてください。

  

バックナンバー一覧はこちら

◆プロフィール

東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/

マガジン一覧に戻る