<vol.1>当たり前という奇跡
最近は、環境に対する私たちの意識が少しずつ変わってきて、無駄を減らす、使用済みのものをリサイクルする行動が自然になり、消費社会から循環型社会へ移行しています。しかし、自分が出す廃棄物に対する意識は向上している一方、私たちが作り出すことの出来ない資源の使用についてはどうでしょうか。
たとえば、「梅雨」ときいて、夏の水不足を防ぎ、かつ農作物の成長を助ける「恵みの雨」、と感謝するか、じめじめして気分がすっきりしない、洗濯物が乾かない「やっかいな雨」として嫌うか、その感じ方から、身近にある「水」への意識が垣間見える気がします。
地球は表面の半分以上が水によって覆われていて、水があふれている青い惑星に見えます。
しかし、その約97% は海水のため、日常生活に使用することができず、残りの約3%に、全世界67億 人が頼っています。この3%の中でも、私たちが実際に使用できる水は、さらに限られたわずかな量です。そんな地球において、年間通して雨が降り、その雨を受け止める森林、河川や貯水ダムがあり、蛇口をひねれば常に水が出て、外出先でも水を購入できる-日本では当たり前のことは、奇跡の出来事だと感じます。
恵まれた日本ですが、実は、自国の水源で全てを賄っているのではありません。
日本では、輸入食物に依存しており、その食物の中には、食物を育てるために使用された水がたくさん詰まっています。 つまり、食物を輸入することは、水を輸入していることになり、食物を無駄にしないということは、水を大切にすることにもつながります。
食べ物の中に流れる水にも感謝しながら、「いただきます」。
食べ物の中に流れている水は、ヴァーチャルウォーターと呼ばれます。
ヴァーチャルウォーターとは、農業用水が不足している国で、水を輸入するかわりに食物を輸入して、
どれだけの水が節約できたかを算出するための考え方です。
しかし、豊かな水源や貯水システムを持っている日本では、水の節約のために食物を輸入する必要はありません。実は、全ての平地を耕しても、1億人の食事を賄うことができず、加えて、少子高齢化により農業に携わる人々が減少しているという現状があります。つまり、ヴァーチャルウォーターならぬ、ヴァーチャルランド、ヴァーチャルピープル。
土地不足、人不足を補うための輸入食物と言えます。
では、私たちの食卓に上がる食料には、どれだけの水が流れているのでしょうか?
小麦1㎏には2000リットル、鶏肉、豚肉1㎏となると4000リットルを超え、牛肉1kgでは2万リットル近くも必要です。小麦が主原料の食パンを1枚(6枚切りで約57g)食べると、同時に100リットル強の水も摂取していることになります。日本人が1日に使用する生活用水は約300リットルと言われているので、1日3回、食パン1枚ずつ食べると、同じ量の水を消費していることになります。
現在、日本の食事の3食中2食は輸入食物に支えられています。このような私たちの食卓は、他国の水に頼っているというより、奪っている場合もあるかもしれません。
また、世界の人口は増え続けており、輸入食物が人口の増えている国へ多く流れていけば、日本が確保できる輸入食物は減っていくかもしれません。簡単に私たちの食生活を変えることはできませんが、食事の1つの楽しみとして、食材を買うときや外で食事をするとき、これはどこから来たのかな、と思いながら選ぶことができたら、少しずつ食物が当たり前に手に入る、という意識を変えていけるのではないのでしょうか。
たとえば、「梅雨」ときいて、夏の水不足を防ぎ、かつ農作物の成長を助ける「恵みの雨」、と感謝するか、じめじめして気分がすっきりしない、洗濯物が乾かない「やっかいな雨」として嫌うか、その感じ方から、身近にある「水」への意識が垣間見える気がします。
地球は表面の半分以上が水によって覆われていて、水があふれている青い惑星に見えます。
しかし、その約97% は海水のため、日常生活に使用することができず、残りの約3%に、全世界67億 人が頼っています。この3%の中でも、私たちが実際に使用できる水は、さらに限られたわずかな量です。そんな地球において、年間通して雨が降り、その雨を受け止める森林、河川や貯水ダムがあり、蛇口をひねれば常に水が出て、外出先でも水を購入できる-日本では当たり前のことは、奇跡の出来事だと感じます。
恵まれた日本ですが、実は、自国の水源で全てを賄っているのではありません。
日本では、輸入食物に依存しており、その食物の中には、食物を育てるために使用された水がたくさん詰まっています。 つまり、食物を輸入することは、水を輸入していることになり、食物を無駄にしないということは、水を大切にすることにもつながります。
食べ物の中に流れる水にも感謝しながら、「いただきます」。
食べ物の中に流れている水は、ヴァーチャルウォーターと呼ばれます。
ヴァーチャルウォーターとは、農業用水が不足している国で、水を輸入するかわりに食物を輸入して、
どれだけの水が節約できたかを算出するための考え方です。
しかし、豊かな水源や貯水システムを持っている日本では、水の節約のために食物を輸入する必要はありません。実は、全ての平地を耕しても、1億人の食事を賄うことができず、加えて、少子高齢化により農業に携わる人々が減少しているという現状があります。つまり、ヴァーチャルウォーターならぬ、ヴァーチャルランド、ヴァーチャルピープル。
土地不足、人不足を補うための輸入食物と言えます。
では、私たちの食卓に上がる食料には、どれだけの水が流れているのでしょうか?
小麦1㎏には2000リットル、鶏肉、豚肉1㎏となると4000リットルを超え、牛肉1kgでは2万リットル近くも必要です。小麦が主原料の食パンを1枚(6枚切りで約57g)食べると、同時に100リットル強の水も摂取していることになります。日本人が1日に使用する生活用水は約300リットルと言われているので、1日3回、食パン1枚ずつ食べると、同じ量の水を消費していることになります。
現在、日本の食事の3食中2食は輸入食物に支えられています。このような私たちの食卓は、他国の水に頼っているというより、奪っている場合もあるかもしれません。
また、世界の人口は増え続けており、輸入食物が人口の増えている国へ多く流れていけば、日本が確保できる輸入食物は減っていくかもしれません。簡単に私たちの食生活を変えることはできませんが、食事の1つの楽しみとして、食材を買うときや外で食事をするとき、これはどこから来たのかな、と思いながら選ぶことができたら、少しずつ食物が当たり前に手に入る、という意識を変えていけるのではないのでしょうか。
◆プロフィール
商品本部商品開発課リーダー。 香りの持つ力を多くの人に知って欲しいという情熱から生活の木に入社。 地球環境や社会問題にも目を向けたモノ作りを目指し商品開発を行っている。












