HERBAL MAGAZINE マガジン

開発室のTABLE TALK<4> 「炭素の行方」

炭素循環という言葉をご存じでしょうか。
炭素循環とは地球上の炭素(C)の流れを指す言葉なのですが、
これが環境問題、特に地球温暖化現象に大きく関係しているのです。
温暖化については近年非常に重要な問題とされており、
京都議定書でも温暖化の原因となっている温室効果ガスの
6種類の削減目標が設定されています。
私たちがよく知っている二酸化炭素(CO2)や
メタン(CH4)には炭素(C)が含まれていますが、
何も炭素そのものが悪いわけではありません。
炭素自体は我々生命体を構成している主要成分で、炭素は生物の体にも、
地中にも、海中にも、そしてもちろん大気中にも存在しています。
大気を含む、地球全体に存在する炭素の量はほぼ一定で、
長い年月を経てぐるぐると循環しています。
生物は呼吸をして大気中に二酸化炭素として炭素を放出し、
植物は、呼吸もしますが日中は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収します。
この植物を草食動物が食べ、肉食動物が食べ、死んで微生物により分解され、、、。
食物連鎖の中でもこうやって炭素は循環をします。
そして、生物が死んで腐ると炭素は土壌へと移動します。
これが発酵して炭素を含むガスを発生して大気に戻ったり、
これらの死骸が堆積して、含まれていた炭素は長い年月を経て
石炭や石油へと形を変え地中に蓄積していきます。
こうやって地球は自ら炭素量の均衡を保てるように循環を続けているのです。
しかし、人間はこの地中に眠る「石油」という炭素に気がついてしまいました。
そして利便性を追求するあまり、蓄積されるより遙かに早いスピードでこれを消費し、
大量の炭素を大気中に放出してしまったのです。
その問題に気付いた今もなおこれは続けられています。
要するに、人間が利益・利便性を追求した事が地球温暖化の主たる原因なのです。
そのおかげで、私達は今、ほとんど不自由のない生活が送れていますが、
はたしてそこまで便利な生活である必要があるのでしょうか。
夏は暑くて、冬は寒いのはあたりまえです。ましてや私たちの住む
日本には四季という素晴らしい季節の移り変わりがあるのですから。
人間は進歩を望む生き物です。新しい技術を開発し、発展してく事は必ずしも悪とは言えません。
ただ、その頭脳や技術を別の方向へ向けるべきなのではないでしょうか。
私たち人間が地球そのものと共生してゆける未来が訪れますように。
バックナンバー一覧はこちら

◆プロフィール

商品本部商品開発課 マネージャー 開発チームを率い、生活の木の商品開発を行う。 その他、Lifeware Bookの編集を担当。

マガジン一覧に戻る