<Vol.8> 今度はウェルフェアトレードじゃき!こちら葛飾区亀有公園前派出所
こち亀の両さんならぬ僚さんのウダサン。
通りかかるは亀有駅前。いました両さん!すごいポーズで迎えてくれます。
こうなっちゃ黙って通り過ぎることは僚心?が許しません。
早速こっちもポーズをとって記念写真です。タクシーには待っててもらって、
カメラマン那須野さんも走らせ10秒で撮ってもらったのがこの写真。
いい歳なんですがぜんぜん進歩しないのか、馬鹿なのか・・。
アメリカのTVパーソナリティーがこんなことを言ったそうです。
「人生は一巻きのトイレットペーパーのようなもの、
終わりに近づくにつれ回転が速くなる」と。ですがアタシはどうもいけません。
相変わらず寄り道したり戻ったり・・。家でも本気で2歳の孫と喧嘩したり・・。
家人には呆れられてます。そうそうこんなこともやりました。
猫がいるんですがこれがアタシに懐きません。
どうしてなんだと聞きましたら、以前酔って帰った時に
「ネッコちゃーん!」なんて言いいながら、寄ってくるとこを両手で抱き上げ
「猫背直してやる!」とグッと伸ばしたんだそうで・・。
それ以来酔って帰るとピューっといなくなります。
とまあ、こんなバカばっかりのアタシですが、今回はちょっと違います。
まあお聞きください。ウエルフェア(福祉)の光明、
私の(ちょっと襟を正します)尊敬する方に、クロネコヤマトの
「宅急便」を開発・成功させ、ヤマト運輸の社長、会長を歴任された、
故・小倉昌男氏がいらっしゃいます。氏は会社役職の一切を退かれた際、
個人資産の大半を寄付し、心身に障がいのある人々に「自立」と
「社会参加」を支援する目的でヤマト福祉財団を創られました。
そして、ノーマライゼーションの理念を実現させる場として
スワンベーカリーを設立、障がい者の働く「おいしい焼き立てパンの店」を
銀座に開店、そこで働く人々に高所得をもたらすという画期的な事業をされ、
福祉の世界に光明をもたらせてくれました。
これです!次は何をやるべきか、これからどう生きればいいのか・・
なんてことをたまには考えていたウダサン。決まりました。
この石けん版をやろうと・・。
ハンドメイドギルド
2003年六本木ヒルズがオープン。そこに出店するために新業態を創りました。
なんと店内に化粧品製造業認可の工場を併設するハンドメイドギルド。
手作り石けん工房です。話は簡単、お客さんは何かをやってると
寄ってきてくれるもの。早い話が夜店の露店。
半分?テキヤみたいなアタシですから、その辺のマーケティングはお得意です。
みごと完成させ製造過程を見せて、出来たものを販売してという業態に
したもんです。このコンセプトは東京都労働産業局長賞を受賞です。
いや我ながらよくやるよです。とまあ、自慢はこのぐらいでいよいよ本題です。
その他頼まれちゃってのコンサルも10か所ぐらいのお手伝い。
転んでもただでは起きないウダサン、このあいだも雪の富良野で
転んでお金を拾っちゃったりと(10円でしたが・・)大活躍です。
おっとまた横道に行っちゃいました。ま、そんなこんなでハンドメイドギルドを
広めていましたが、本心はこの福祉版です。
何か世のため人のためと考えてるときに「西水元福祉館」の中川ならぬ
中俣館長から相談を受けたんです。ハーブガーデンがあるのだが
その指導をしてくれないかと・・。
さあ、出番です。昨年秋に伺いました。早速言います。
「手作り石けんをやりましょう!」と。「スワンベーカリーの石けん版を!」
それから冬、決まりました。西水元福祉館にハンドメイドギルドです。
西水元福祉館
1996年「葛飾区西水元福祉館」が開設され、2004年に
社会福祉法人東京都知的障がい者育成会「西水元福祉館」に移管したそうです。
現在定員は60名、利用者(障がい者)の人権を尊重し、自立、自己実現、
社会参加の促進を基本方針に、授産活動、就労支援などの活動を行っています。
施設にはハーブ園もあり、それを利用したクッキーや練石けんなどの
授産活動を行っています。
石けんは作られてますが業許可がないと正式には販売できません。
そこでハンドメイドギルドです。福祉の世界にウダサンの出番が・・。
ハンドメイドギルド開設
石鹸製造を始めるには化粧品製造業許可の取得が必要です。
やりましたやりました。業許可申請業務から設備設計、備品調達、そして技術指導。
申請には苦労しました。当局がなかなかOKしてくれません。
中俣館長とも何度か行っての交渉でした。結果、出ましたOKが・・。
化粧品製造業許可の取得です。さあ、石けん作り。
2009年1月早々、いよいよ技術指導です。こち亀の麗子ならぬ
マーケティング本部の平川を引き連れ、まずは石けん作りです。
職員の方にも覚えてもらおうと一所懸命教えます。
なにせこっちはガーナ以来。もっぱら平川にやらせましたが。
何バッチかを作り終えて一日寝かせます。そして翌日、カットの指導。
そして石けんは一ヶ月の熟成に入ります。その間次にやることは
ラッピングの用意です。シュリンクラップは良しとして、
ラベル帯をどうしてやろうかと考えました。
ガーナ方式で作った人の顔写真を入れるか、それとも?
と、その時ひらめきました。まだまだボケちゃあいないようです。
「そうだ!絵を描いてもらおう!」
石けん製造のときに気がついたのですが、全員が石けん作りに携われない
ようでした。作ってたのは数人の人だけです。
そこで何とかみんなを巻き込めないものかとの思案橋です。
「みんな絵は描く!」ジャンジャジャーン!ヤッター!です。
世界で一つのパッケージ!
さっそく平川に言います。
ラベルの表に窓を開けておけと・・。そしてその窓に手描きで絵を
描いてもらおうと。これはすごいアイディアです。みんなが参加できるし、
何といってもそれぞれが世界に一つしかないパッケージです。
つけた条件は2つ、色落ちしないペン、他に色がつかないペン、これだけです。
あとは何描いてもいいよと。作るアイテムは3つ、庭に育つハーブを使って
トッピング、ラベルの色も3タイプ、完璧じゃき!
そしてラッピング
一ヶ月後、熟成・乾燥し終わった石けんのラッピングに再訪です。まずは検査、
Phテストまでやります。ロットナンバーを確認し、サンプルを取り置きます。
その結果合格した物をいよいよラッピング。一つ一つシュリンク袋に入れ、
そしてドライヤーでシュリンクです。皆さんうまいもの。いいぞいいぞです。
さあそしてラベル巻き。西水元福祉館職員の橋本さんが完成したラベルを
出してくれます。「おっ!」としか声がでません。
感激です!すばらしい作品です!
何とも言えない、あったかい、やさしさあふれる作品ばかり。
まさにこれは芸術品です。ウダサンの顔にパッと明るい灯が入りました。
これはいつも飲む前にしか入らないものですが・・。
その巻き方を指導するアタシも平川もなんだか涙目に・・。
まさにまさに「やったぞ!」です。
ホビー大賞「地域貢献賞」受賞
さてこの作品、まずはじめに2009年5月本ホビー協会主催の「ホビーショー」で
お披露目です。うれしいことに地域貢献賞を受賞しました。
授賞式の壇上には絵を描いてくれた人を代表して
黒田君、中俣館長、私の3人があがって賞状と盾を貰いました。
その後「グリーンEXPO」にも出展し、この取り組みをアピール、
会場ブースでは絵を描くデモンストレーションも行いました。と、
ここまで来ますとマーケッターのウダサン、次の展開が頭をよぎります。
この「よぎり」がでるともうウダサン絶好調の領域に入って行きます。
こうなると歌っちゃいます。
♪♪ヨギリよ~今夜も~ありが~とう~~♪てなとこです。
さあ次、コンセプトづくり、展開作り、会う人ごとに語ります。
ヨギリを~!
COMMUNITY TRADE
JETROのODAプロジェクト専門家として、
ガーナはタマレのウーマントレーニングセンターを、
シアバター石けん工房と研修センターに仕立て上げたウダサン。
この石けんは生活の木で販売しています。アイテムは5種類に増え
お客様の支持もいただいてます。
このビジネス形態を何と呼んでやろうかと考えました。
「フェアトレード」がありますがこの言葉には首をかしげていたアタシ。
だって取引は最初からフェアな筈だからです。
たぶんこれまで搾取していたからこれからは適正利潤をあげよう・・
てなとこでしょうが、これにはどうも賛同しかねます。
そこでコミュニティートレードと呼ぶことにしました。
よく考えると30年来ハーブの調達を世界中のパートナーファームと
組んでビジネスをしてきた生活の木です。農産物は去年一杯買ったから
今年は要らないでは成り立ちません。毎年毎年少しずつ少しずつ生産者たちと
相談しながら購買量を増やそうという息の長い取引です。
この意気込みは生産者にも喜ばれ、プロヴァンスなどとはもう29年のお取引です。
なんだ、すでにやってたことだと気がついて、これを遅ればせながら正式に
「コミュニティートレード」と呼ぶことにしたもんです。
コンセプトはどうやらこの辺にありそうです。
また、ビジネスは需要と供給バランスです。
いくらいいものができても売れなくてはいけません。そこで大切なのが販売先。
「よしっ!売ろう」決断しました。生活の木で売るのです。
ガーナのシアバターソープのように・・。
WELFARE TRADE
「ウェルフェアトレード」と名付けました。
ウェルフェアは福祉。祉はチ、幸いだそう。
こうなったら一肩も二肩も全部脱いでもやっちゃいます。
コンセプトはこう、「同等の立場での取引」です。
福祉はややもするとお情けになりがちです。これじゃあ長続きしないし、
本当の取引とはいえないんじゃないかと・・。
大変だろうけど頑張っていいものを作ろうと・・。
市場に通用するグレードのものを作ろうと・・。
そしてできた立派な製品を堂々と同等の立場で取引をしようと・・。
そのための手伝いはするよと・・。
こんな具合でウェルフェアトレードの始まりです。
さあ次ぜよ!
久しぶりで高知弁が出たとこで次の展開です。
「停滞は陳腐化の始まり」ウダサン語録の一つです。
止まるな!何かやれ!今はもう終わったこと、すぐに陳腐化が始まるんだ!
てなことでみんなにハッパかけてるアタシ。
最近知ったんですが野村グループの創始者、野村徳七翁氏が
「停滞は退歩を意味する!」と喝破したそう。
おやおや?ウダサンも名士の域に達して来たかな・・。なんちゃってですが、
まだまだ若造、青い青いと自覚してるからご心配なく。
でもなんですねえ、冒頭じゃありませんがトイレットペーパー理論で
いくとアタシも後が近づいてきてんのは確かです。最近飲んで馬鹿やってると、
どうもカラカラという巻き取り終わりを知らせる音が
聞こえてくるような気がしちゃって・・。竜馬の句にこんなのがあります。
「世の人はわれをなにともいわばいえわがなすことはわれのみぞしる」と。
アタシも何か詠んでおこうかなんて・・あれ?どうも暗くなってきました。
いけねえいけねえ。陰気になっちゃおしまいです。
陽気を超越してノー天気のウダサン。
まだまだやらねばなりません。とすると生産量。西水元福祉館さんだけでは
販売する量が足りません。
なんたっていつの間にやら生活の木は100店舗。
てえことはほかの施設にも頼まないと・・。
ということで各地に出没、次、を実践するウダサンです。じゃまた。
◆プロフィール
宇田川僚一 うだがわ・りょういち(通称Uda-san) (株)生活の木専務取締役。1975年以来ハーブ、アロマテラピーの開発、普及に取り組む。(社)日本ホビー協会理事。(NPO)日本メディカルハーブ協会専務理事。全国ハーブサミット連絡協議会委員。地域中小企業支援センター専門家。中小企業金融公庫成長新事業育成審査員。日本貿易振興機構(JETRO)専門家。国際協力機構(JICA)専門家。国際農林業協働協会(JAICAF)専門家。












