7月のメディカルハーブガーデン
台風一過で暑さと湿度が高まり、日本らしい夏がやってきました。
ガーデンのハーブ達は春の勢いがゆるやかになり、
たっぷりの水分と陽射しを受けて、生き生きとしています。
6月に咲き始めたエキナセア・パープレアと一緒に、
ピンク色の花が多く見ごろを迎えています。
こちらはヤロウ・ピンクです。
ヤロウには白色と黄色の花もありますが、
どれも丈夫で生育旺盛、花は切り花にしてブーケや水挿しにも
おすすめの可愛らしいハーブです。
紅茶「アールグレイ」の風味付けでお馴染みの
ベルガモットオレンジに似た香りの葉をもつベルガモットは、
ハーブティーにして楽しむことができます。
いまの季節から秋ごろまで次々と元気よく花咲くガウラは、
白い蝶が飛び回るように見えることから、白蝶草とも呼ばれます。
澄んだ水色の花をつけるのは、チコリです。
根を乾燥させて煎ったものはコーヒーのような風味があり、
妊婦さんやカフェインが苦手な方の代用コーヒーにおすすめ。
ヨーロッパでは聖ヨハネの日(夏至の頃)に開花するとされるセントジョンズワート。
「サンシャインサプリメント」とも呼ばれる薬効成分は、
開花期にもっとも多く含まれると言われています。
とても丈夫で横に株を広げ、またこぼれ種でも株をふやします。
夏らしい黄色のボタンのような花をつけるタンジーは、ドライフラワーにも使いやすい。
虫よけハーブとして知られ、1~2m高さにまで成長します。
外出するのが億劫になる気候がつづきますが、
さわやかな水色のチコリや、元気な黄色のタンジー、
やさしいピンク色の花々と、瑞々しい緑色を目にすると、すこし暑さが和らぐかもしれません。
ぜひ日傘や帽子を携えて、メディカルハーブガーデンへ遊びに来てください。