香りで迎える2012 12/26~1/24
HERBAL MAGAZINE マガジン

第85回 妊娠中のメンタルケアについて

メルティー看板そろそろ春の予感が少しずつしてきました。去年の秋~冬にかけてアロマサロンやスパ施設のマタニティーメニュー立ち上げの仕事をさせていただきました。
その中の一つが浦和にある「Melty」http://www.melty-urawa.jp/メルティーさんを今回はご紹介したいと思います。ここは「よい足、よい靴、いい血行」がモットーでオーナーの亀山さんはシューフィッターの資格があり、足には少しうるさい人です。マタニティーマミーという妊婦さんメニューの他、リフレとヨモギ蒸しを取り入れた「こうのとりコース」があります。足裏の反射区を刺激することによりホルモンの分泌調整を図り、ヨモギ蒸しで女性の下半身を直接暖め、冷え性を改善し、妊娠しやすい体質を作ります。まず薬に頼らないで自然な療法による体質改善をしていきたい女性の人には最適なメニューです。
韓国の産後ケアセンターでもヨモギ蒸しが取り入れられているほどです。
今年はヨモギ蒸しに注目したいです!

講習風景 実技風景
実技風景

今回は春、夏号のカタログにも記載しました、「妊娠中のメンタルケア」です。
画像を少しカタログよりも多くUPしてあります。妊娠中のメンタルケアは出産のみならず、よい子育てのベースは妊娠中の心の持ち方にあります。以外と夫や身近な人でもわかりにくい部分をご紹介しながら、臨月までのよい気持ちの持ち方のコツなどをご紹介したいと思います。

1. 妊娠中ブルーになるのはどうして?
 

マタニティーブルー「おめでたですよ」とお医者様から言われて、嬉しいと喜びの中で素直に喜べる一方で戸惑いや不安の感情がふつふつと沸き上がってくることは決して珍しい事ではありません。まして悪阻(つわり)などで体調が良くない時などは否定的な感情で支配されやすくなります。そして順調に妊娠経過が進み、赤ちゃんの心拍が確認できたり、超音波などで赤ちゃんの大きさが具体的にわかったり、腹帯をしめたりする行為などにより、比較的ママの気持ちも落ち着いてきます。そして次の段階の赤ちゃんが生まれてからの生活設計などにも思いを馳せるようになれます。そしてまた臨月になる後期になると、出産や陣痛に対して漠然とした不安や恐怖心が出てくるようになります。するとほとんどの妊娠期間は個人差はあれども大なり小なり不安をかかえての10ヶ月間という事になりますね。

多くは自律神経の不安定やホルモンが関係しています。悪阻の時は唾液腺副交感神経が異常に亢進していますし、激しい運動や過労などの肉体的ストレスはノルエピネフリンを分泌させ、子宮収縮を誘発します。また強い精神的不安もエピネフリンを分泌し早産の危険因子とされています。ホルモン系は胎盤で多量のエストロジェンとプロゲステロンが産生され、妊娠初期にはHCG(ヒト絨毛性ゴナトドロピン)が妊娠8~10週にピークとなり、妊娠20週からは乳腺機能に関係するプロラクチンも多く分泌され、ママの身体は外見だけでなく内面も出産にむけてとても目まぐるしく母になる準備で忙しくなります。

 
2. 妊娠各時期の具体的なブルーやイライラについて
  (初期)
  1. 流産しないだろうか?
  2. 妊娠が判る前後に薬を服用してしまった
  3. 悪阻で仕事を休まなくてはいけない
  4. ペットを飼い続けてもよいか?
  5. 出産する病院が決まらない。などがあげられます。
  (中期)
  1. 体重増加や貧血や尿蛋白など健診で指摘されることなど
  2. 超音波検査などで赤ちゃんの頭が大きい、小さいと言われて
  3. 骨盤位と言われた
  4. 子宮筋腫が見つかり帝王切開になるかもしれない
  5. 仕事が思うようにできない、残業がある、仕事中眠くなる、、など
    具体的な身体の変化に伴う不安が増えてきます。
  (後期)
  1. 陣痛の痛みに耐えられるだろうか?
  2. 赤ちゃんの頭が大きいと言われて、お産は順調にすすむのだろうか?
  3. 急に里帰りが出来なくなった、産後の手伝いがいない
  4. 足の強い浮腫や痔の出現、
  5. 行動範囲の制限
  6. 周囲からの「もう生まれた?」コール など身近で日常で直結した不安が増えてきます。
    もう一方で、夫や周囲が妊娠を喜んでくれず心身共に協力が少ない、予想外の妊娠で母親自身も妊娠を受け止めにくい、などは初期からイライラやブルー、が高頻度で発生しやすいと言われています。
しかし現代人はストレス社会で生きています。過度なストレスはお腹の赤ちゃんに必要な酸素や栄養を運ぶ血液が、赤ちゃんに十分に行き渡らなくなり、結果 赤ちゃんの発育不全という事にもなりかねません。妊娠中はできるだけ、周囲の人も日々の言動など配慮をし妊婦さんがストレスフリーな妊娠生活が送れるようにしてあげたいものです。
 
3. 日常生活でできる事
 

まずイライラした気持ちや漠然とした不安でも、1人で抱え込まず、身近な夫や家族に今の自分の心境を伝えてみましょう。
「母親になるのだから、頑張らなくてはいけない!」とよい母親になろうと思わなくてよいのです。周囲の人ももしかしたら最初から理解がないかもしれませんが、夫にはできるだけ早く帰ってきてもらったり、睡眠を十分にとり休息に努めましょう。
病院の医師や助産師外来を利用してゆっくり助産師さんに話を聞いてもらうこともよいですし、母子手帳を受け取る際、保健センターで地域の保健師さんと顔なじみになる事もよいでしょう。話をしたり、聞いたりする事で出産や育児に対してイメージが作られていくと漠然とした不安も解消されやすくなりますし、意外と家族以外の人に話を聞いてもらってすっきりしたという声も多いです。軽いプチうつであれば、地域の母親学級などで知り合ったママ友達と雑談をしたり、マタニティーヨガ、スイミングなどのエクササイズでも十分ストレスは解消できます。こういう気持ちは「母性愛が育っている証拠なんだわ」と思うのも大事な事です。

母親学級 母親学級
スイミング スイミング スイミング

 
4. アロマやハーブを利用する場合
 
  1. 初期の悪阻で辛いときはレモン、マンダリンなどの好みの柑橘系の精油をティッシュに垂らして芳香したり、唾液が多くでたり、口内の粘性が高いときはぺパーミントティーやジンジャーティー、日本茶などでうがいをするのもさっぱりしてよいでしょう。
  2. ベンダーウォーターやネロリウォーターなど好みのフローラルウォーターを化粧水やヘアスプレー代わりに使用したり、その場の気分を変えたい時など、シュシュと気軽に初期から安心して使用できます。
  3. ハーブのカモマイルをフットバスにたっぷり入れて、贅沢な気分に浸り、手足を暖める事で包まれている安心感が満ちてきます。
  4. アイピローのサシェ
    神経が高ぶった時に静かに目の上にのせましょう。冷蔵庫に入れておくとひんやりして気持ちがよいものです。寝付きが悪い時や興奮してしまった時などによいでしょう。古くなったらトイレや洗面所回りのナチュラルクリーニングにも使えます。
アイピロー アイピロー
 
作り方) 重曹
レモン
オレンジ
ティートリー
60g  サシェ2個分
6滴
6滴
4滴
 
  1. ポリ袋の中に重曹と精油を入れ、よく混ぜる
  2. 二つの布に入れて重曹がでないように輪ゴムで縛る
  3. 口をリボンで飾る
「浅井式オススメ アイピローブレンド」
  • 柚子 8滴 + ひのき8滴
    (日本人ならではの和の香りです。悪阻のある妊婦さんにも好評です)
  • ベルガモット8滴 + ゼラニウム8滴
    (気分が高揚し、心身のバランスを整えてくれます)
  • マンダリン8滴 + ネロリ 4滴  
    (ネロリの甘い香りがゆううつな気分をリラックスしてくれます)
  • フランキンセンス(乳香)8滴 + マンダリン8滴 
    (ウッド系の香りが不安を和らげ、興奮を鎮める作用があります)
アイピロー アイピロー

アイピロー

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◆プロフィール

東京都調布市在住、助産師大学病院、未熟児センター勤務の後、結婚を機にフリーとなる。現在近隣の市区町村で、母親学級、育児相談、新生児訪問を行う。「ベビーマッサージ教室、カモマイル」、マタニティー専門トリートメントルーム「Queen Mammy」を主宰、アロマテラピーを用いた産前、産後のケアの他、最近はサロン、スパ施設などのマタニティーメニュー導入、立ち上げにも力をいれる。また、三鷹市のスポーツクラブ(レアレア、セサミスポーツクラブ、ティップネス国領店)でマタニティスイミング、アクアビクスのインストラクターも兼任する。
浅井貴子さんホームページ:http://www.mid-wife.info/

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