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月経のツラさ、気づいてる?
今こそ始めたい、一人ひとりのやさしい「養生」

2022.05.09
日々忙しいことを理由に、自分のこころとからだ、おざなりになっていませんか。特に女性を悩ませているのが、初潮から閉経まで続く「月経」です。
今回は身近な「月経」をテーマに、漢方専門医小川恵子先生にお話を伺いました。

月経のツラさは一つじゃない だからこその「養生」

月経は、女性のライフステージである、思春期、成熟期、更年期と長期に渡り、毎月訪れます。

もし、月経でモヤモヤを抱えているとしたら、長期に渡るからこそ、早期に対処してあげることが
とても大切です。

月経に関するモヤモヤと言っても、その中身は人それぞれ。
そのため、周囲の理解が得られにくかったり、自分の抱えていることは大したことはないと考え、
蓋をしてしまうこともあるかもしれません。

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とはいえ、月経時期の心や体のモヤモヤは、自分自身が黄色信号が点滅していると感じていたら、
それは紛れもない心身のサインです。

自分の状態を受け止め、早くから我慢を手放してあげましょう。

次に、なぜ女性には心身の変化の波があらわれやすいのか。
女性ホルモンの生体リズムによる変化を見てみましょう。


ホルモンの波に翻弄される女性たち

女性の生体リズムは、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌によって、4つの周期に分けられます。

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(グラフを選択すると拡大します。)

グラフを見ると、調子のよい時期は1週間~10日程度。
それ以外は、何らかを不調を抱えて過ごしていることがわかります。

本当はゆっくりしたいけどできない、動きたいけど動けない......。
このようなジレンマを抱えた状況が現実なのではないでしょうか。

こうした波を穏やかにするにはどうしたら良いのか。
次では、心身の状態を整える、「養生」とセルフケアについて紹介します。

月経のモヤモヤに必要なのは、日々の「養生」です

健康は、日々の積み重ねで成り立っています。
年齢が若い場合は、積み重ねが少ない分、多少の不摂生でも回復が早いのですが、
年齢を重ねると、生活習慣の積み重ねがダイレクトに健康状態に現れ、改善に時間がかかってしまいます。

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だからこそ、日々の「養生」がとても大切です。
「私は年を重ねたから、もう遅い」とあきらめるのではなく、
これからの積み重ねを大切にして、明日の健康を築いていきましょう。


「養生」簡単セルフケア

ここでは、毎日無理なく続けやすい、心と体の「養生」簡単セルフケアをご紹介します。

1.「血流アップめし」をとるべし

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日本人は、栄養が糖質や野菜に偏りがち。
血流を良くして体を温めるタンパク質(青魚や赤身の肉など)や、ショウガなどを積極的に摂取して。
腸内環境を整える食物繊維や、健康に役立つキノコ類も必須。

2.「湯船」入浴で温めるべし

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夏時期でも空調で体が冷えていることも。シャワーだけで済ませず、季節を問わず湯船に浸かる習慣を。
湯船入浴は、体の芯から温まり、心地よいリラックスタイムに。
毎日湯船が難しい場合は、手浴や足浴など部分浴も◎。

3.ちょっとだけ頑張る運動を

普段から少しだけ負荷をかけた運動を行い、血流アップと筋肉量をキープ。
デスクワークなど同じ姿勢が続く場合は、ときどき姿勢を意識して、深呼吸を。

4.睡眠で「脳」と「体」もおやすみ

決まった時間に起床・就寝して、「脳」と「体」の休息を。
睡眠時間が足りないときは、10分くらいのお昼寝を取り入れて。

5.MY養生を見つけるべし

好きなアロマオイルを嗅いだり、香りのよいハーブティーを飲むのも◎。
自分なりの養生を見つけて、健康負債を溜めないように工夫して。

6.基礎体温をつけるべし

女性ホルモンの状態、体のリズムや低体温など、基礎体温をつけると自分の状態を可視化できます。
専用のアプリを活用しても。

取り入れやすい方法から、試してみてください。

こころとからだの元気を持ち上げる

私は、漢方医として、小児の外科手術後のケアや、その子のお母さまの「月経」に関する悩みに対して、
「漢方」でアプローチしてきました。

「漢方」は、なんとなく調子が悪い「不定愁訴」や、本格的な不調や病になる前の「未病」段階でのケアを
得意としています。

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(画像を選択すると拡大します。)

月経の不調に処方する漢方は、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、
「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」があります。

「漢方」にも使われている素材を使ったお茶や入浴剤などもありますので、普段の暮らしに取り入れ、
役立てるのも良いでしょう。

本来、月経は妊娠を準備し、未来を築く上でとても大切な体のしくみです。

その負担は、女性ひとりが負うものではないと思います。

月経のツラさへの理解、またそれを自覚し遠ざけるための手段や知識を身につけ、
女性が月経を理由に、何かをあきらめることがない社会になってほしいと思います。

Text by Tomoko Hirakawa

お話を伺ったのは...
【小川恵子先生】
広島大学病院漢方診察センターのセンター長。
日本東洋医学会指導医、日本外科学会専門医、日本小児科学会専門医。

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