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WHOが指南するウェルネスなセルフケア
~新型コロナウイルス疾患後の回復サポート~

2022.08.01
Text by So Shigenaga

相変わらず新型コロナウイルスの感染状況に左右される日々が続いています。

まだまだ予断を許さない感染状況となっており、

疾患後の後遺症に悩まされている方も多いのではないでしょうか。


かくいう私も罹患し、幸い症状は軽症だったものの、

体調が回復した後、1週間ほど嗅覚を感じられない時期があり、

まずは基本的な生活習慣の改善からスタートし、

精油による嗅覚トレーニングや、意識的に嗅覚を刺激する料理を食べたりながら、

毎日のセルフケアを行っていました。


急に嗅覚が戻ることはありませんでしたが、

1週間かけて、徐々に微かな香りが感じられるように嗅覚が変化していきました。

(コーヒーの香りが感じられないのが一番苦痛でした...)

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世界保健機関(以下WHO)がまとめた

COVID-19 疾患後のリハビリテーション支援と自己管理のアドバイスを記したガイドライン(※)によると、

嗅覚や味覚が低下している場合のアドバイスとして、以下が推奨されています。


・ 1 日 2 回の歯磨きで口腔内を清潔に保つ

・ レモン、ローズ、クローブ、ユーカリを各 20 秒ずつ嗅ぐという嗅覚トレーニングを 1 日 2 回行う

・唐辛子、レモン汁、新鮮なハーブなど、ハーブやスパイスを試して料理に風味を加える(これらは胃液の逆流を悪化させる可能性もあるので要注意)

(※)WHO「Support for rehabilitation: Self-management after COVID-19-related Illness second edition」(2021)より抜粋 <原文はこちら>



また、長期的に症状を抱えることは、ストレスを感じることがあります。

不安(心配、恐怖)、抑うつ(気分の落ち込み、悲しみ)を感じることも珍しいことではありません。

日常生活や仕事に思うように戻れないもどかしさから、さらに気分が落ち込むこともあるでしょう。

そこでWHOのガイドラインが推奨しているセルフケアは、

健康的な食事、質の良い睡眠 をはじめとしたリラクゼーションです。

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具体的なリラクゼーションテクニックとして挙げられているのは

瞑想、マインドフルネス、イメージ誘導法や映像化、

入浴、アロマテラピー、太極拳、ヨガ、音楽 などです。

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後遺症に悩まされて、心身ともに不調に陥りがちですが、

まずは焦らず、かんたんセルフケアからはじめてみませんか。

周りのご家族やご友人にもおすすめしてみては。


※病状が悪化したり、長期的に継続する場合には、医療専門家へご相談ください。

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