生活の木ライブラリー

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人生を豊かにする睡眠のレシピ①
~眠りのいろは編~

2022.09.01
人生80年時代。そのうちおよそ25年分を睡眠に費やすと言います。
忙しい日々だからこそ、大切にすべき睡眠について知り、より豊かな日々を送るレシピをご紹介します。

1.人生を豊かにする「眠り」の魔法

私が睡眠に興味をもったきっかけは、母の言葉でした。
30代手前の頃、職なし、金なし、男なしの「3なし」で、散々な日々を送っていた私に、母が、「一度ぐっすり眠ってみたら」と一言。
そのときに何も考えずにただぐっすりと眠ったことがきっかけで、私の人生が好転するように。

十分な睡眠をとったことで、肌がきれいになり、半年かけて体重も適正体重に戻り、心も穏やかに変化していきました。
眠ることで、人生が豊かに好転することを身をもって感じ、今でも「睡眠」の重要性を伝え続けています。

2.睡眠に欠かせない、セロトニンとメラトニン

眠りには、日中の活動を司る、活動ホルモン「セロトニン」と、夜にかけて脳の松果体でセロトニンから変換される睡眠ホルモン「メラトニン」が欠かせません。
日中元気に過ごし、適度に疲れることで、夜自然と眠りにつきやすくなる、これが睡眠におけるホルモンとその働きです。

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トリプトファン(タンパク質)を摂ることや、ラベンダー精油などを嗅ぐことなどで、セロトニンからメラトニンへの変換がサポートされるのです。

3.脳と体のおやすみ時間

睡眠には、脳の休息「ノンレム睡眠」と、体の休息「レム睡眠」と2つの睡眠パターンがあります。
寝始めはノンレム睡眠が現れ、明け方近くなるとレム睡眠が多くなり、目覚めやすくなります。

fig1.jpg

ノンレム睡眠は、4段階あり、数字が大きいほど、眠りが深いことを意味します。
寝始めから3時間程度までは、成長ホルモンが集中的に出るため、体の新陳代謝や修復が行われます。

一方、レム睡眠は、感情や思考を整理する働きもあります。
嫌なことがあっても、眠ることで気持ちの整理がついた経験がある方もいるでしょう。
これは、レム睡眠時の働きによるためです。

いずれの睡眠パターンも大切にし、7時間を目安に睡眠時間を取ると良いでしょう。

4.がんばり続ける日本人

OECD(経済協力開発機構)によると、日本人は世界一睡眠時間が短いとの調査が明らかになっています。
年代別では、50代女性が最も睡眠時間が短い結果に。
家事、子育て、介護、仕事では役職につくなどが背景にあると考えられています。

睡眠時間を増やすことも求められますが、睡眠の質を上げることも大切です。
次では、睡眠の質を向上に役立つ、お休み支度を紹介します。

人生を豊かにする睡眠のレシピ②「おやすみ支度編」はこちら。

Text by Tomoko Hirakawa

お話を伺ったのは...
【友野なお先生】
睡眠コンサルタント。自信が睡眠を改善したことで15㎏のダイエットと体質改善に成功し、睡眠を専門的に研究。
全国での講演活動、企業の商品開発など活動は多岐にわたる。

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