6月のハーブガーデン
梅雨になりましたね。
暑さが落ち着き、少しほっとしています。
梅雨の晴れ間に、ウラジロハコヤナギが涼しげに揺れています。
青空の下の作業は気持ちが良いです。
今月もガーデンの見どころを紹介していきます。
5月末、今年は例年より一週間ほど早く、甘い芳香を持つ「リンデン」の花が開花しました。
ガーデンを散策していると風に乗って甘い香りが漂ってきます。
その芳香に誘われて木陰に入ると、ブンブンと蜂の羽音が聞こえてきます。
蜂たちもリンデンの甘い香りに誘われて、一斉に蜜を吸いに来ていました。
葉の形やお花が可愛いリンデンは、人にも蜂にも人気者のようです。
濃いピンク色の「エキナセア」が開花しました。
かつて、アメリカの先住民の人々が解毒や炎症の治療に用いたことから
「インディアンのハーブ」と呼ばれています。
薬香草園では、クラフトやブーケによく利用しています。
手毬のようなこんもりとしたお花が咲く「アジサイ アナベル」。
真っ白な花が純粋なイメージと重なり、
「ひたむきな愛」という一途な気持ちを表した花言葉が付けられています。
もともと水分量が少ないアジサイは、ドライフラワーにするのがオススメです。
今年は「ゲッケイジュ」が、キレイな新葉を付けてくれました。
日本へ伝来したのは明治後期、日露戦争の戦勝記念に植樹されたと言われています。
お肉や魚の臭み消しや、煮込み料理に利用されます。
紫色の花を咲かせる「ブルーバーベイン」。
古くは「神の恵みのハーブ」や「聖なる植物」と言われ神聖なハーブとして利用され、
家の中に置くことで、嵐などの天災から守ってくれるとも言われていました。
草丈約30㎝ほどの「ローマンカモマイル」です。
花、茎、葉全てに青りんごのような芳香があり、
「大地のりんご」を意味するギリシャ語「カマイメーロン」が
カモマイルの名前の由来となっています。
地中海沿岸を原産とする「ボリジ」。
星のような花を咲かすことから、別名「スターフラワー」と呼ばれています。
花の搾り汁は美しい青色をしていて、画家が聖母マリアの青い衣装を塗る際に
使用したと言われています。
雨上がりの爽やかな日、ガーデンの植物は活き活きとしています。
今月も、お客さまのご来店をお待ちしています。