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アロマブレンドラボラトリー エッセンシャルオイル

クラリセージ

2017.05.01 TEXT by Keiichiro Tsuda (Perfumer)
クラリセージ

南仏の山々にある精油原料の花畑を訪れた中、ラベンダーやラバンディンより印象が強かったのが、このクラリーセージ(Salvia sclarea)。
健康的な緑色(葉・茎)と、甘いキュートなピンク色(花)のツートーンカラーで咲いています。
幾分か植物を知っているつもりだった私も、クラリーセージはセージの仲間だろうから、そのくらいのサイズ感だろうと想定して
いたのですが、実際のそれは私の腰上の位置ほどの高さがあり、茎も図太く、花や葉も想像以上のサイズと硬さを持っていました。
輪郭からはみ出すくらいの色彩を放った畑が広がり、そこら一帯に"シャープでワイルドな甘さ"を漂わせ、
この香りは道中から帰国後にスーツケースを開けるその瞬間まで、余韻を残していました。

トップノートは緊張と弛緩を共に感じる緑々しさ。まだ熟していない青いブドウのような、少し筋張った印象。
ミドルにかけてラベンダーに似たハーバル&フローラルの香りに落ち着き、最後はラムネ菓子様の粉っぽさを残しラストを迎えます。
シソ科独特の浄化感が、"澱(よど)む"気分を洗い流してくれるような、そんな期待を含む香りです。
フローラル香調を代表する成分「リナロール」と、リラックス香気「酢酸リナリル」で7、8割構成されているクラリーセージは、
古くから民間療法の中でも使用され、今もなおアロマテラピー素材として様々な役割を担っています。

フレグランス素材としては意外なところで「Ambery(アンベリー)」の分類。アンバー(琥珀)調の甘い香りとして認知されています。
同分類にはラブダナムやイモーテル、ファーバルサムなどがあり、「松脂感」や「べっ甲の飴色感」を想起すると共に、
共通して"シャープでワイルドな甘さ"、を持つ枠組みです。
クラリーセージはゼラニウム同様、女性に必要不可欠なアロマ素材として紹介されます。
ホルモンバランスに影響する香気成分を含有するとして、その研究結果も多く発表されています。


時に青く、時にシャープで、時に煮詰まり、時に落ち着く、そして甘い。
そんな香りの変容は、まさに女性らしさそのもの。
様々な香りの印象が混在するクラリーセージに、もし性別があるとするなら、女性かな?
なんて思ったりします。

●おすすめブレンド
 クラリーセージ、ライム、レモンバーベナのブレンド(配合はお好みで)
 「ずっとこの季節が続けばいいのに」、少しの間適温が続くこれからの季節。
 休日の明るい時間に入浴をして、贅沢なリラックスタイムを作ることをおすすめします。
 夜間の習慣的な入浴とは違い、緩くだらっと過ごせる季節を、思う存分実感しましょう。
 清潔感があり、涼やかでホッとする香りが、晴れやかな入浴後の心身に浸み渡ります。

●クラリーセージの注意点
 生理的変化、体調によりクラリーセージの香りは"好き""嫌い"がはっきりと分かれることがあります。
 また妊婦中の使用についても様々な情報が存在し、感じ方にも個人差があります。
 芳香だと感じない場合は無理に香りを嗅ぐ必要はありません。上記の方々は念のため使用を控えましょう。


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