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ブラックペパー

2017.11.17 TEXT by Keiichiro Tsuda (Perfumer)
ブラックペパー

アロマテラピーで使用される香りは、誰もが一番に「癒し」を求める傾向にあります。
リラックス、リフレッシュ、クリンネス、バランスを保つなどなど、比較的保守的に何かを補い、ケアするという目的が大きいようです。

ブラックペパー(Piper nigrus)に関してはもう少し能動的な心理作用を期待できます。
スパイス素材精油に多く感じる温度感。その中でもブラックペパーは"活性" "パッション" "やる気" を起こさせてくれるアツい香りです。


古くは中国や日本では、これらスパイスを食品ではなく東洋医学・漢方医学の重要な素材として扱われていました。
また、15世紀ヨーロッパ、まだ見ぬ東方(アジア)の大陸を目指す冒険家たちは、これらのスパイスを求め、
新たな航海に人生を捧げ、歴史に名を刻む冒険家もいます。今でこそ全世界飛び回ることができ、流通も整い、
スーパーに行けば当たり前にブラックペパーを買うことができますが、その昔は栽培・気候条件も違う異国の地で
ないと採られないこれらの実が、どれだけ希少性の高いものだったか想像するだけでわかります。


そんなブラックペパーの香りはフレグランスより、フレーバーとしての用途が一般的なのは言うまでもありません。
食欲をそそる香りは他に代えることのできない風味を生みます。ブラックペパーに熱を通したときの立ち上る香り、
肉とブラックペパーの相性、カルボナーラにブラックペパーがなければ、なんと味気のないものでしょうか。
ワイルドな風味、食欲を旺盛にし、お酒が進み、食べることに積極的にさせてくれる香辛料。
実はフレグランスや、アロマでも同じような使い方が正しいと言えるでしょう。
男性的なワイルドさ、体内からアツくさせてくれるような印象、逞しく勇ましく生きる様。
そんな要素を香りに与えたい時に使います。実際にメンズフレグランスや、ワイルドさを出したい
フローラル香水などに使用されている有名香水も多数存在します。

アロマでブレンドを組む際、ブラックペパーの使用頻度は少ないです。
わたしはこの香りを、自分の今の心理状態チェックに使います。
やる気があるとき、またやる気を出したいと思っているときは、何かしらその香りに呼応するように、
刺激をもらえたり、ハッとしたりするんですが、ブラックペパーの香りに何の心理的変化もなく、
反応が悪くなると、自分では気づいていないような疲れを持っていたり、気持ちがかなり摩耗していたり
することが分かります。
香りに何かを煽られているような気がするくらい、パワーを持つ素材。

 

癒しや優雅さ、清潔感を目的とするだけが香りの作用ではありません。
今一度、気持ちに刺激を与えてくれるブラックペパーを活用してみてください。  
 
 
 

●ブラックペパーの注意点
お肌への刺激があります。手作り化粧品や沐浴法(お風呂に精油を入れる)への使用は控えましょう。
ブレンドに使用する際は、香りが特徴的でしっかり香るため、分量を意識的に少なめからお試し頂くことをおすすめします。

●おすすめブレンド
ローズ+木部精油(サンダルやシダーウッド)+ブラックペパーの香りは
ワイルドなフローラルを表現できます。男性におすすめです。
またラベンダー3滴 + ローズマリー・カンファー3滴 + イランイラン1滴 + ブラックペパー1滴
の割合のブレンドはこの季節のお部屋の環境方向にぴったり。
温かくアットホームな空間演出ができます。

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