2025年9月1日に私たち生活の木は70周年を迎え、その記念として限定商品を発売しました。
そして現在、いよいよ70周年イヤーも後半。これまで生活の木を支えてくださったお客様に感謝を込めて、そしてはじめましてのお客様には私たちのことを知っていただけるように、改めて限定商品に込めた背景とこだわりをご紹介します。
開発のはじまり
70周年限定商品は、その名の通り、70周年プロジェクトの一環として始まった企画です。
中でも、私たちが大切にしていたのが「寄りそう」というキーワード。多様な部署から集まったプロジェクトメンバーで議論を重ね、多くの方が、様々なシチュエーションでご使用いただける商品として、アロマ(香り)にフォーカスして企画を進めました。
ラインナップ
限定商品は全部で6種類。
・7種のアロマのブレンドエッセンシャルオイル (グリーンイエロー / ピンクパープル)
・7種のアロマのリードディフューザー (グリーンイエロー / ピンクパープル)
・7種のアロマのリードディフューザーと美濃焼ようきのセット
・ハーブ染めハンドタオル ローズレッド
70周年限定の香りについて
シリーズの顔になる香りは、先述の「寄りそう」というキーワードから、「あなたに寄りそう香り」というコンセプトを作り、それを軸に香りを構築していきました。この言葉を、より深く掘り下げながらイメージを膨らませるため、この時期は「寄りそうって、何だろう」ということを、終始考えていたように思います。
その後、私たちが最終的に想定した「寄りそう」シチュエーションのイメージは以下の2つです。
・自ら手を差し伸べて能動的に包み込んでくれるような「寄りそう」。(すっきり)
・離れたところから、静かに見守り、時には肩を差し出してくれるような「寄りそう」。(やわらかい)
話は変わり、筆者が直営ショップで店長を務めていた時代まで遡るのですが、店舗独自の手作りワークショップを企画する際、香りのブレンドレシピを考えるのがとても好きでした。そして、お客様がそのレシピで楽しそうに作ってくださる様子を見るのを幸せに感じていました。
個人的な事ではあるのですが、生活の木で過ごした自分自身の歴史とも重ね合わせ、香りのブレンドの楽しさが垣間見えるような設計にしたい。
そんな思いから、通常だと企業秘密としてブレンドエッセンシャルオイルの使用精油はほとんど開示していないのですが、70周年限定商品については、使ってくださる皆さまの香りの探求のヒントになるよう、敢えて全ての精油を開示しました。また、なるべくマイナーではなく、多くの方が一度は聞いたことがあるような香りをセレクトしています。
商品名は「グリーンイエロー」「ピンクパープル」という色の名前に。
すべての使用精油を開示しているからこそ、それぞれに主役と脇役の関係はあるものの、具体的にメインの香りを示す固有名詞ではなく、想像の余白を感じていただけるようなネーミングにしました。
時間が経つとともに、香りの移ろいも楽しんでいただけるレシピになっています。
そして、70周年にちなんで、ブレンドする精油も7種に。
生活の木の企業理念「自然・健康・楽しさ」の「楽しさ」にフォーカスし、駄洒落のような面白さを加えてみました。
最終的に、左は「グリーンイエロー」、右は「ピンクパープル」になりました。
小話:肌に直接触れる商品ではないですが、どなたにでも使っていただけるよう、比較的刺激の少ない精油をセレクトしているところも、ひそかなこだわりです。
商品にちりばめた歴史
陶器
生活の木は、創業時からアロマやハーブの専門店だったわけではなく、当初は食器などの陶器を主に取り扱っていました。その名残から現在も、美濃焼で知られる東濃地方の岐阜県瑞浪市に、物流と商品製造の拠点である商品本部を構えています。
縁の深い地元へのリスペクトを示すため、70周年限定商品には、陶器を使用した商品として「7種のアロマのリードディフューザーと美濃焼ようき」も開発しました。使っている容器は、国内での生産が少なくなっている、袋もの(口が小さく胴が大きいもの)と呼ばれた形状で、商品本部と同じく東濃地区にある窯元にて製造していただいています。

ハーブ染め
実は生活の木はハーブ染めにもゆかりがあります。1988年に群馬県桐生市にハーブ染め工房「梅田乃里」を開設(現在は閉館)。訪れたお客様に、ハーブをお茶やお風呂で楽しんでいただくだけでなく、ハーブ染め体験や、ハーブ染め商品の販売を通じて、その魅力をご紹介する施設でした。

かつての梅田乃里と、ハーブ染めの様子
「ハーブ染めハンドタオル ローズレッド」には、ハーブティーの基準を満たせなかった、規格外のローズレッド素材(残渣)を原料として利活用しています。
本商品の素材は、オーガニックコットン100%。染めたあとは、化学的な薬品は使用せず、酵素でふわふわにしあげています。タグにお好きな香りを垂らして、香りを気軽にどこにでも持ち運べるアイテムです。
小話:ハンカチに精油を垂らす方法は、よく紹介されているのですが、どうしてもシミが気になりますよね。ここに垂らして!という居場所をつくり、そしてシミも目立たない色にすることで、気兼ねなく香りを使っていただけるように設計しました。


パッケージデザイン
ブレンドエッセンシャルオイルとリードディフューザーの箱は、それぞれ2種の香りを横に並べる=互いに「寄りそう」ことで1つの絵が完成します。
このデザインは、2014年から永らく多くのお客様にご愛用いただいている、ブレンドエッセンシャルオイルシリーズのパッケージが繋ぎ絵※になっていることへのオマージュです。(※2026年現在、一部ラインナップの改廃により繋ぎ絵が成立しない箇所あり)
繋ぎ絵にするのはもちろん、単独でもなりたつデザインになるよう、デザイナーと細かい調整を行いました。
ブレンドエッセンシャルオイルシリーズのパッケージの繋ぎ絵
70周年限定ブレンドエッセンシャルオイルの繋ぎ絵
小話:箱を開けたときに、70周年のキービジュアルが現れるところも遊び心としてデザインしています。是非、実物でチェックいただけると嬉しいです。
最後にひとこと
筆者は70年と聞くと、漢文でおなじみの論語では「従心(意:心のままに行動しても自然とルールから外れない境地)」を想起しました。しかしこれは人の人生の話です。
私たち生活の木は、ルールにおさまりすぎず、恐れることなくチャレンジし続け、これからもみなさまと寄りそい合いながら80年、100年続く企業を目指していきます。

商品開発担当:A.T (2019年入社)
直営ショップの店長職を経たのち、商品開発本部で自社商品やBtoB向け商品の開発に携わる。
これまでに担当した商品は、70周年限定商品、パロサントシリーズ、ライミーバカンスシリーズ、アロモアポータブルウッド等。
マイアロマはリンデンブロッサムAbs.




