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家族の健康を守るおひさまハーブ セントジョンズワート

2017.11.24 TEXT by Ayako Umehara

聖ヨハネの薬草と言われる「セントジョンズワート」を見つけに、南フランスを訪れました。
夏至の日(聖ヨハネの日)に収穫すると良いといわれ、この葉の持つ香りを、悪魔が嫌うことから、古くから魔よけの草と信じられています。
窓やドアにつるすことで、落雷や火事などの災害を免れることができ、子供のベッドにつるすことで、神隠しに合わないという言い伝えもあります。

St. John's wort
[セントジョンズワート] 学名:Hypericum perforatum

オトギリソウ科

和名は「セイヨウオトギリソウ」。属名のヒペリクム(H-ypericum)はギリシャ語で、 「悪魔を制す」の意味。
心を明るくしてくれることから、「サンシャインサプリメント」と呼ばれる。6月末から7月にかけて、黄色い花を咲かせる。花びらの端に触れると指に赤い色素がつく。
ハーブティーとして、浸出油をトリートメントオイルとして使用する。

明るい黄色の花びらの端には、黒い点がつき、 こすると赤い色素が出てきます。その色素に、「ヒペリシン」 という物質が含まれています。
その植物全草を、植物油に浸出したオイルは、赤い色となり、そのオイルを用いて作る淡いピンクのクリームは、スキンケアで用いられます。
私が訪れた、南フランスのセントジョンズワート浸出油生産者、ウィンツラーさんは、「セントジョンズワート浸出油は、赤ちゃんのスキンケアにもおすすめ。 」と教えてくれました。

肌をやさしくケアする大自然で作られる恵み
真夏の太陽をたっぷり浴びて、取り出される、赤いオイル

セントジョンズワート浸出油の伝統的な製法「太陽浸出法」を見に訪れました。
浸出油は、収穫期である7月上旬から約4週間で年間分の仕込みを行います。
この地域ではセントジョンズワートの太陽浸出法は上の写真のように伝統的な抽出法でつくられ、古くからスキンケアに用いられています。

太陽浸出法

ガラス容器(バルーンと呼ばれている)やステンレスの大きな容器に、生のセントジョンズワートとオリーブオイルを入れ、太陽の光に当てて浸出します。セントジョンズワートに含まれる「ヒペリシン」は、紫外線を照射すると産出するので、セントジョンズワートオイルは太陽浸出法でなければなりません。
太陽に当てるのは約4週間。徐々にヒペリシンがオイルに溶け込み、オイルが赤くなります。私が見たそのオイルの容器はお風呂の温度ほどの温かさ(40℃くらい)、色は透き通るような赤色ではなく、深い赤色、血液を思わせるほどの濃い赤色のオイルでした。
浸出の際はヒぺリシンと共に花粉も含まれるため、静置分離器で分離後、他の不純物を取り除く為の精製ろ過を行い、浸出油が完成します。

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