生活の木からのニュース

その他 国立科学博物館に太田洋愛画伯作品を寄贈しました

2024.02.02

去る2023111日、生活の木はかねてより所蔵していたボタニカルアート画家、太田洋愛氏*¹の原画作品14点を国立科学博物館に寄贈いたしました。

画像1.jpg生活の木とボタニカルアート*²の出会いは、1970年代に遡ります。

牧野富太郎氏とも交流があった太田洋愛氏は、図鑑の原図制作の他、NHK「趣味の園芸」誌の表紙挿画も手掛けるなど、植物画家として幅広く活躍されていました。

一方で、生活の木の前身である「有限会社 陶光」(1955年創業)では、当時はまだ珍しい西洋風テーブルウェアシリーズをオリジナル制作・販売しており、太田洋愛氏とのご縁が生まれる中で、同氏が描いたボタニカルアートをあしらった美しいテーブルウェアシリーズ「植物の箱」を1975年に発表します。

「植物の箱」は12種類の植物画をティーカップやスープボール、キャセロールやシガレットケースなど全49アイテムに展開した贅沢なシリーズ。今も残るカタログからは、生活の中で美しいボタニカルアートに触れられる高揚感が感じられます。

生活の木では、「富貴ざくら」や「はまゆう」など由緒ある作品を太田洋愛氏より譲り受けておりましたが、より多くの植物ファン、植物画ファンの皆さまにボタニカルアートの素晴らしさをお伝えできる方法は何かと考えた末、この度の寄贈へと至りました。

生活の木カルチャー事業本部 佐々木薫が、国立科学博物館植物研究部の田中伸幸氏に太田洋愛氏、牧野富太郎氏にまつわる話を伺い、ハーブ紀行特別編を綴りました。

ハーブ紀行特別編はこちら
>>花を追い、花を描き、花に埋もれて逝った植物画家 太田洋愛氏を訪ねる旅<<
*1)太田洋愛氏について
1910年生まれ。牧野富太郎氏より画材の提供や手紙による指導を受けながら植物画の道へと進み、自然の造形のもつ神秘のとりことなる。
植物との対話を繰り返す楽しみを覚え、一貫してボタニカルアートの道を歩み続ける。

*2)ボタニカルアートとは
植物学などの目的を主として、また写真に代わって緻密かつ正確に描いた植物画のことで起源は17世紀頃と言われている。

back.jpg

PAGE TOP