九州の豊かな自然を、「水」をテーマに表現した、九州地方限定ブレンド精油「よかみず」。
その香りを形づくる素材のひとつが、大分県で育つかぼすです。
ビターでみずみずしさのある、爽やかな香りが特徴のかぼす。
その香りがどのような土地で育ち、どのような人の手を経て生まれるのかを知るため、生産地を訪ねました。
前編では、かぼす農園で伺った一年を通した栽培の仕事や、生産者おすすめの楽しみ方、そして果皮から精油が生まれるまでをご紹介します。
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大分のかぼす農園を訪ねて
大分県を代表する柑橘のひとつ、かぼす。
今回訪れた農園では、約350〜360本のかぼすを栽培しており、年間の収穫量はおよそ7トン。
畑を歩くと、枝の間には鮮やかな緑色のかぼすがたわわに実っていました。

[カボス]
学名:Citrus sphaerocarpa
ミカン科
一年を通して続く、かぼす栽培
かぼす栽培の仕事は、実がなる季節だけではありません。
果実がムラなく色づくための摘葉、枝を整える剪定、木の生育を支える施肥、冬の管理など、一年を通してさまざまな作業が続きます。
畑を見ると、かぼすの木は人の手が届きやすい高さに整えられています。
これは、収穫や日々の手入れをしやすくするため。
枝が高く伸びすぎないよう定期的に切り、作業しやすい木の形を保ちながら育てています。
特に気を配っているというのが、肥料のバランス。
バランスが崩れると、緑色が濃くなりすぎることがあるため、木や実の状態を見ながら量を調整しています。

取材させていただいたかぼす農家の方
待ちに待った収穫の季節
最もやりがいを感じるのは、やはり収穫の時期。
一年かけて育ててきたかぼすが実り、その成果を目にすることができる季節です。
その一方で、病気などのトラブルにも特に気を配る時期。
手間ひまかけて育ててきたかぼすを、無事に収穫する。
最も楽しみで、最も気を抜けない時期だといいます。
生産者おすすめの食べ方は「味噌汁にひと搾り」
かぼすの魅力について伺うと、生産者の方から返ってきたのは「何にでも合う」という言葉でした。
肉料理やお刺身、サラダ、焼酎など、料理にも飲み物にも合わせやすいかぼす。
なかでも教えていただいたおすすめの食べ方は、意外にも「味噌汁」です。
器によそった味噌汁に、仕上げとしてかぼすをひと搾り。
皮の方を下にして絞ると、香りがさらに豊かになっておすすめです。
具材を選ばず、さまざまな味噌汁に合うそうです。
(取材後、実際に味噌汁に組み合わせてみましたが、爽やかな香りが味噌の風味と絶妙にマッチしていてとても絶品でした。)
大分では身近な存在だからこその、かぼすの楽しみ方です。
料理では果汁の酸味に注目することが多いかぼすですが、香りに意識を向けてみると、レモンやオレンジとはまた違った個性があります。
では、このかぼすの香りは、どのようにして精油になるのでしょうか。

日当たりのいい斜面で、太陽をいっぱい浴びて育ちます
かぼすの爽やかな香りが、精油になるまで
かぼす精油の製造先の方にも、かぼすから精油を抽出する工程について伺いました。
「よかみず」に使用しているかぼす精油は、果皮に含まれる香気成分を効率よく取り出す水蒸気蒸留法によって抽出されています。
柑橘の果皮には香りの成分が含まれていますが、そこから得られる精油はごくわずか。
たくさんのかぼすを使い、その果皮から少しずつ香りを取り出していきます。
古くから利用されてきたこの製法は、柑橘が持つ豊かな香りを引き出す方法として知られています。
畑で育まれた青々しくみずみずしいかぼすが、香り豊かな精油へと生まれ変わっていきます。
かぼす精油の魅力は、一般的な柑橘の爽やかさだけではありません。
香りを構成する成分のひとつにミルセンなどがあり、みずみずしさの中に、青さやほろ苦さを思わせる独特のニュアンスを持っています。
明るく弾けるようなシトラスとは少し異なる、落ち着きのある爽やかさ。
そして、このかぼすの香りは、杉などのウッディな香りともよくなじみます。

畑で実るかぼすから、一滴の精油になるまで。
産地を訪ねたことで、爽やかな香りの背景には、一年を通してかぼすを育てる人の手と、香りを引き出すためのさまざまな工程があることを知りました。
よかみずブレンドには、大分県産かぼすや熊本県産小国杉*の香りを使用。
後編では、かぼすの香りのパートナーとなる小国杉のふるさと、熊本県小国町へ。
実際に森に入り、杉の伐採から枝葉の収穫、精油の蒸留までをたどります。
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*小国杉は、小国町森林組合の登録商標です。
Text by O.T.A.




