生活の木ライブラリー

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薬香草園ビーファーム 養蜂

秋にやってくる厄介者・・・・

2018.10.08 TEXT by Yoichi Ishikawa

気が付くと木々の葉が少しずつ色付いてきました。
ようやく秋本番です!

ミツバチ達は冬に向けて、花々を飛び回り蜜や花粉を集めています。
日に日に日没が早まっているので、蜜の溜まるスピードはゆっくりですが、
冬の間の大事な保存食なので、収集には手が抜けないようです。
・・・・今年は少し頑張り過ぎて、すでに貯蔵スペースが足りなくなりそうですが。

今の時期に気がかりなのがスズメバチです。
気温が下がり外を飛ぶ虫の数が減ってくると、
スズメバチも食べる物が少なくなって、
食糧確保のためにミツバチの巣を襲いだします。
ひどい時は巣の中のミツバチをすべて食べてしまうことも・・。
しかし!ミツバチ達も黙っていません!
体の大きなスズメバチを、皆で取り囲んでやっつけてしまいます。
「熱殺蜂球(ねっさつほうきゅう)」と呼ばれますが、                                                            ミツバチ達はスズメバチを取り囲んだまま体温をどんどん上げて、
中央のスズメバチを蒸し殺してしまいます。
皆で協力すれば大きい敵にも勝てる、チームプレーのお手本です。

けれど、常にスズメバチに警戒しているとミツバチ達も疲れてしまうので、
スズメバチが入らないよう、ネット等を設置して保護をしています。
冬越しに向け、1匹でも多くのミツバチが必要な時期なので、
少しでも安心して過ごしてもらいたいのです。

他にも、この時期にはカマキリやヤモリなど、色々なお客さんが巣箱へやってきます。
が、
ミツバチを狙っているので本音を言うとお引き取り願いたいです・・・・。

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