生活の木ライブラリー

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みつばちの冬越し

2018.12.07 TEXT by Yoichi Ishikawa

気が付けばもう今年最後の月です。
2018年は皆さんにとってどんな年になりましたか?

みつばち達は、これから春の仕事始めまでは冬越しです。
寒さを耐え抜く、厳しい戦いが続きます。

先月のコラムでも書いた通り、
みつばち達は皆で集まって、温めあいます。
みつばちにとっての適温は35℃と言われているので、日本の冬はかなり寒いのです。
実際にどうなっているのか、温度計を巣の間に入れてみたところ・・・
・・・・30℃をさしています。
みつばち達の持つパワーはどこまで凄いのでしょうか。

みつばち達の保温方法ですが、
皆で集まって、ハネは動かさずに胸の筋肉を動かし
体温を上げて温めあいます。
少しイメージしづらいかもしれません。

ちょっと大げさな例えになりますが、
私達が、暖房を使っていない部屋で
その場で徒競走のように足踏みをし、体温を上げ、
暖房がきいている部屋と同じくらいの室温にするようなものです。
そんなハードな運動を続けたら倒れてしまいそう。

そこで、今まで頑張って集めたはちみつの出番です!
はちみつは、優れたエネルギーの源と言われます。
みつばち達は、交代ではちみつを飲んで疲れた体をリフレッシュ!
こうして、立春まで寒さと戦います。

12月でも、お昼頃の少し暖かい時間には
まだ咲いている花を探して飛んでいるみつばちもいますので、
もし、見かけたら応援してくださいね。

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